ビガンでバスを降りるとトライシクルが走り回りビジターが沢山歩いていて、街が動いている気配が伝わってくる。やはり世界文化遺産の街だと思った。16世紀スペインの統治下にあったこの街は、以後交易で栄え、第二次世界大戦の戦禍を免れたおかげで、当時のスペイン風建築様式を留めている。あくまでスペイン風であり、本家スペインの建築を少し小ぶりにしたような建築様式である。
それでも我々が泊まったルナホテルの本館中庭にはパティオが設けられ、水がはられている。多分これで気温を和らげようとする意図とレジャー用のくつろぎ空間を兼ねているのだろう。この辺りにこだわるのもスペイン風。
最大のこだわりは、キリスト教がカソリック系ということだ。つまりバチカンに拠点をおくあのカソリック系だから先ず離婚はできないといった具合に、生活習慣にまでカソリックの信仰がいきている。これもスペインの置き土産なのだろう。その後フィリピンは日本に占領され、そしてアメリカの植民地となるも早々に独立を果たしてきている。それでいて、いまもカソリックの信仰が生活に根を下ろしている。ヨーロッパの信仰を基本としつつ、どこかアメリカ的生活感覚のフィリピンだ。
さて世界文化遺産エリアの際に経つであろう我々が泊まったルナホテル・アネックスもスペイン風建築様式であり心地よい空間だ。またしても部屋に窓がない。ホテル代は、3,008円/人とクラシックホテルにしては安い。窓がなくてもええか。
そんなビガンを駆け足で走り回っていた。綺麗じゃん・・・あたりまえか・・・。S君が夜のレストランをみつけておいてくれたのは幸いだった。
イロコス・スル州ビガン 2019年3月27日
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