午後は、地獄坂から街を描こうか。
坂の中腹から街や海野の眺めがよいのである。
校舎のチャイムが鳴ると授業が終わり、さっそく小春がやってきた。
なにしろここは、中学校の校舎から見えるしな・・・。
骨格は中学生なんだけど、ホルモンがバッチリ出ているから身体はできてる。
色気をぷんぷんと振りまいてやってくる。
小春「叔父さん、みて!、この制服、小春が直しちゃった。一寸タイトスカート風にして」
「うん、なんかOL風スカートだねえ」
小春「だって、この制服、玲香姉ちゃんが最初に着たでしょう、次が明菜姉ちゃん、小春で3代目なの。そしたら島崎先生が・・・『なんです!、その制服は?』、だって。だから、もう使い回しのお古で切れていたんですぅー、といったらOKもらった。『まあものは大切にしましょうね』だって。小春がミセス島崎先生といったら、ミス!ですだって」
「はあ!?」
小春「顔は美形、歳は40過ぎているかな。でねっ、みんなの噂では処女らしいの」
「美形で40すぎて処女?」
小春「ありえないよねぇー、と小春は思うんだけど・・。、叔父さんどう思う?」
「合ったことがないからわかんないよ。小春の中学の目標は?」
小春「高校までのつなぎ!、それっきゃないよ!!」
「翼兄ちゃんみたいに、この時期ににやっておく事なんかないの?」
小春「あのねえ、実はある!。高校生になったらユウ君の子供をつくるの!」
「あっ、それ!!!」
小春「そうよ、アチキのところの翠さんみたいに。だってぇー、先に子供をつくると将来楽じゃん」
「確かに、早者勝ちってあるよなぁー。婚姻は男子18歳、女子16歳からだよーーん」
小春「もう高校生まで待ちきれないなあ、今つくっちゃおうかな。それでユウ君が18才になったら籍をいれてさぁー」
「ああっ、そんな方法があるか・・・、先生驚くだろうなぁーー」
小春「だってぇ13歳で子供をつくるじゃん、でっ、子供が中学校を卒業したら、今の彼氏に飽きるからぁ二番目の彼氏をつくるの。すると13+15で28歳、でっ二番目の彼氏の子供ができるじゃん。でっ子供が中学を卒業したら、また彼氏に飽きるからぁ三番目の彼氏をつくるの。だから、28歳+15で43歳、でっ、また三番目の彼氏の子供つくって中学を卒業すると彼氏にあきるからぁー、4番目の彼氏をつくる頃には58歳になってる。まあ三番目までかな。こんな人生ってどうかしら・・・」
「はぁっーー!?」
小春の計算につきあわされていた。
・・・
小樽の街が夏の光で眩しい。
追記
毎週クロッキー教室へは、1時間早くでかけ夕方の街の透明感ある夏のランドスケープを探している。
これもプチ・フィールドワークか・・。
8月になると、湿度が高く、曇天で風景は霞み、蒸し暑くなりそうだから、撮影するなら今しかない。
それにブルーの水辺を見ているとZEISSレンズは綺麗だ。
デザイナーにとって色は重要項目だ。
それにしてもこのボディはダイナミックレンジが狭すぎる。
APSサイズで総画素数2400万画素なんて無謀だ。
せめて1000万画素ぐらいにおとして欲しいと常々思う。
デジタル機材は総画素数が低いほどダイナミックレンジが広く、シャドーや暗いところで光情報を拾ってくれる。
ダイナミックレンジが広い機材の典型は、フィルム時代のライツだ。
それをデジタル機材で確認したければモノクロームで撮影してみればよい。
高画素を目指す今のデジタルカメラは、ハイコントラストなモノクロ画像になる。
それは明らかに製品開発の方向が違う。
だから私は低画素機に関心がゆく。
ニコンDfを使っているのも画素数が低いからだが、既に製造終了している。
今は裏面照射型COMOSを搭載し、1画素の受光素子が一番大きいSONYα7S3しかない。
だがフィールドで使えるレンズが少ない。
意外にフィールド機材が見当たらないことに気がつく。
(2021年7月21日)
追記:京都市伏見区
SONYα6600+Carl Zeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0
1)ISO200, 焦点距離70mm,露出補正-0.3,f/11,1/125
2)ISO800, 焦点距離70mm,露出補正-0.3,f/11,1/125
3)ISO100, 焦点距離35mm,露出補正-0.3,f/11,1/100
4)ISO100, 焦点距離24mm,露出補正-0.3,f/11,1/60