翆は今日も夜勤だ。
翆の病院は、感染症にはもろに弱いという医療関係者の評判だ。
だから一部の看護師が孤軍奮闘している。
一人しかいないECOMOのメンテナンスは看護技師のボッキマンの担当だ。
夜勤のお菓子タイムは、今日もトシコさんとだ。
トシコ「WEBにこんなのがあるよ。もう何回も男と出会って実らないんだって、そんな愛情相談」
翠「それって不思議。男と女ってセックスの相性で決まりじゃん。愛情は関係ないじゃん」
トシコ「一発やって、まあいけるかなと思ったら、それでゴールだよねぇー」
翠「だって愛情なんか文学者が考え出した嘘話だもん。ボッキマンって甘えんぼじゃない?」
トシコ「もろ、甘えん坊。甘えさせたら最後で、ネコのように味をしめて離れない」
翆「男と女がくっつくのってセックスしかないよねぇー」
トシコ「そうよ、だって仕事のストレスが溜まりに溜まって、欲望は暴発寸前で、そこをモロについたら一丁上がりだもん」
翆「今、うちの病院は、ボッキマンだけが頼りなんだ。そのボッキマンをトシコさんが支えているわけだ」
トシコ「今彼がダウンしたら、うちの病院は重症患者を診れないよ」
翠「やっぱねぇー、頑張れなんていわれたって、その見返りは?、なんていいたくなるもん」
トシコ「なんかねぇー、私の肉肉しいボディがいいんだって」
翠「トシコさん、山女だからけっこう筋肉あるよねぇー」
トシコ「山を歩いているから特に下半身は((*^▽^*))自身がある。これでボッキマンのおちんちんを締め上げると、オオッ!、オオッ!、と雄叫びよん」
翠「ホント、人間って見かけによらないよねぇー(*^▽^*)」
夜勤があけて翠が家に帰ったら、デスクの上にアチキの描きかけのスケッチが置いてあった。
何を描こうとしていたのか・・・。
夜なべ仕事をしながら寝てしまったんだろう。
小樽の夏の暑さが厳しくなってきた。