Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング480. 小説:小樽の翆408. 雲海

2021年07月30日 | Sensual novel

 

 小樽では、晩春から夏にかけて湿度が高く十分な放射冷却があると雲海が発生する。街が霧に覆われる朝を迎える。山と海が接近している小樽の風景だ。

そんな雲海を描きにアチキは、街の郊外へ車を走らせた。街が雲海で覆われている。雲海といえば聞こえはよいが、つまり山では、朝晴れていても次第にガスで覆われてくる見えなくなってくるといったらよいか。山が見えなくなったら引き上げますか。

街へ戻り小樽公園を徘徊していると、今日も一日中学校の授業が終わったというチャイムが鳴っている。そのあとの校内放送なんか、少し懐かしい。

当然小春の呼び声がする。

アチャー、またアイツか。

小春「おじさん、みてみて・・・」

そういってスマホの画面を見せてくれた。

「何々、川崎市の中学校では男女同じ教室で体操着に着替えるだってぇー、PTAが苦情を申し立てているだって。菁園中学では?」

小春「部活が盛んだから更衣室があるよ。でもねぇ、教室で着替えるのって面白いよね。私なんかユウ君と毎日セックスしているじゃん。だからおっぱいが大きくなってきたし、男の子に見せちゃおうかな。ボディだってみんなから、女らしいっていわれているの。もう自慢したくなっちゃう」

「ハイ!、僕も見いたですぅー((^_^))」

小春「お尻撫でたい?」

「そんなわけねえだろ!、だいたいコスチューム上から体の体型はわかるよ」

小春「絵を描く人はそうだよねぇー」

「中学校の先生の感覚がずれているんだよ。みんな処女で可愛い子達ばかりですっていっている間に、まあ小春みたいなのがズコズコと登場するわけね。それになんだよ、この肌着着用って?」

小春「それってブラの代わりよ。だから2枚重ねは暑いよね。美希姉ちゃんが小春もオッパイが大きくなったからブラをつけろっていうのよ。それで美希姉ちゃんの中学校時代のお下がり。なんかジュニア用ってシールがついているの。インナーもお下がりだよーん」

「日本の中学校もわかんない事ばかりだな。まあ中学校の先生の頭が古いんでしょう。超奥手の先生に、超早手の生徒だもん。その関係性は雲海のなかか・・・」

そういって小春はユウ君ちに出かけていった。

これからユウ君とセックスして晩ご飯をつくる普通の中学生をしているわけだ。

今時、それが普通なんだけどなぁと思いつつ、微笑ましく見送った。

 

追記

 テレビでは体操総合が放映されていた。日本のメダルは無理だろうな。そこでgorin.jpでテレビ放映されない種目をみている。テニスの錦織は、世界ランキングトップのジョコビッチにストレート負けしていた。これまでとは精細を欠いた錦織の姿がパソコン画面に映し出されていた。

 オリンピック・ボランティアのワクチン接種をするようだ。今頃何をとんまな事を考えているのだろうか。そんなのは早くからわかっていたのだから、最初に接種しておけばよいのに。どうしてこんなに決断がトロいのだろうか。それではバブル作戦にならない。もちろん65歳以上のボランティアは接種がすんでいるから、比較的安心なのだがテニスコートをみると若いボランティアもいるよなぁー。

 柔道男子100kg級では日本のウルフ・アロンが登場。あら日本にこんな選手がいたんだと不勉強を恥じる。そして一本勝ちで金メダルと爽快だった。

 そんな放映の合間に、感染者数の急増をテレビが放映している。政府分科会の予想通り東京の感染者数が急増しており、周辺へ波及しているようだ。第2波の時の東京が366人(2020年7月26日)という数値があるが、一桁多い過去最多値だろうか。これはコロナ特集で検討してみよう。

 オックスフォードのデータによれば2021年7月27日時の日本のワクチン接種者数は8185万人だから、2回接種数換算で4062万人であり、統計局による7月の人口概算値が1億2536万人だから、接種率は32%である。社会的免疫の70%以上には、まだ半分にも満たない。もちろんワクチン接種率は1回接種者数を含むから2回接種率はこれよりさらに低い値になる。30%に届いているだろうかという状況だろうか。

 京都市内では、ワクチンがないので接種できないとする声をよく聞く。ワクチン接種というのも物流の考え方に似ていて動きを止めたら、再度動かし市民に周知してもらうのには相当の時間がかかる。全く文科系の政治家もアホな失策をしてくれた。せっかく自治体も国民も一丸となって接種に望もうという意識になってきたときに、政府はワクチン供給を減らすという実に白ける事をしてくれたわけで、これでは政府が外出自粛といっても誰も耳を貸さない。信頼は失われたらお終いなのである。

 その京都府も、蔓延等防止措置の対象にされてしまった。さてスポーツジムは稼働しているが、これが緊急事態宣言に切り替わると施設はストップしてしまう。それはやだなと思う。

 暑い夏、どこにもゆけず家に閉じこもるいやな夏が続きそうだ。京都市内恒例の地蔵盆は、今年もおこなわないだろう。だからこちらは「小説:小樽の翠」で遊んでいれば済むが、もう秋の章を書いているよ。

コメント
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