アチキは、たまには日本的な風景でも描こうと小樽の郊外へやってきた。
もちろんここは日本だから、そんな風景は腐るほどある。
夏の陽射しが眩しく次第に頭がボーッとしてくる。
アチャー、緑の樹木と青い空、夏の風景だが、その配色はとても退屈だ
やっちまったぜー。描いてから思うのも変なのだが描かなきゃよかった。
絵描きの感性は気まぐれなのだ。
といって夏の光が描けないとか、山の稜線を下書きしちゃったので空間感がでないとか、一寸ボケている間に筆が先張っちゃった。
まあ風景のスケッチというのは、そんなものだろう。
やはり人間がいる街が恋しい。
さて街に戻ってコロンビア珈琲だ。
それから、スケジュールをみたら、スポーツ教室の日だ。
これ幸いと、夕方スポーツ教室へゆき、翆と文さんの店で晩ご飯。
いつもの退屈な日課がなんの変哲もなく過ぎてゆく。
退屈ということは平和なんだろう。