Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング476. 小説:小樽の翆404. 退屈な日課

2021年07月26日 | Sensual novel

 

 アチキは、たまには日本的な風景でも描こうと小樽の郊外へやってきた。

もちろんここは日本だから、そんな風景は腐るほどある。

夏の陽射しが眩しく次第に頭がボーッとしてくる。

アチャー、緑の樹木と青い空、夏の風景だが、その配色はとても退屈だ

やっちまったぜー。描いてから思うのも変なのだが描かなきゃよかった。

絵描きの感性は気まぐれなのだ。

といって夏の光が描けないとか、山の稜線を下書きしちゃったので空間感がでないとか、一寸ボケている間に筆が先張っちゃった。

まあ風景のスケッチというのは、そんなものだろう。

やはり人間がいる街が恋しい。

さて街に戻ってコロンビア珈琲だ。

それから、スケジュールをみたら、スポーツ教室の日だ。

これ幸いと、夕方スポーツ教室へゆき、翆と文さんの店で晩ご飯。

いつもの退屈な日課がなんの変哲もなく過ぎてゆく。

退屈ということは平和なんだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする