今日は、表現の話を書こう。
このブログ小説も、官能小説というジャンル別けをする必要はないけれど、日常の諸事も濡れ場も同じトーンで表現するというのがスタンスだ。
というのも食事をするところはよくてセックスは恥ずかしいとか子供への影響があるからカットだという考え方は、よくわからない話である。どちらも人間の生理的行為であり、あっちがよくてこっちはダメというという論拠はみつからない。
そんなわけで濡れ場も一応アダルトサイトを見て考えた事もある。しかし、それはパチンコ屋の看板よろしく機動戦士ガンダムのアダルドバージョンかいな!、なにかが欠落していませんか?。まあ映像だしオーバーアクションで演技しなければ訴求しないよ!、という制作者側の悲鳴が聞こえそうだ。
そもそも、どこの誰がそんなに激しく燃えて大きな喘ぎ声をだすですか!?、と考えれば解ることだがアダルト映像は過剰演技と嘘の世界。実際には、そんなセックスは誰もしてませんけど・・。
先日Pinterestを見ていたら、日本語で「ラブレター」というタイトルの30秒程度の映像を見つけた。演技にしてもこれはリアルな表現だ。つまりアダルトの世界と比較すれば、これは万事淡泊だけど愛情表現に富んでいる。実際に濡れ場の表現度合いは、こんなもんじゃないですか?。だからこの小説の濡れ場も、このイメージに近い。
日本のアダルトサイトは、極限をめざそうとするサーカス的、あるいは好奇心本位傾向か。それよりはむしろ愛情を感じさせる表現である事の方が、官能小説や映像にとっては意味あることではないですか・・・。これがこのブログ官能小説の知見の1つである。
というのもこのブログ官能小説は、ここで何回も書いているようにマーケティング手法の1つであるペルソナ法を敷衍している。ペルソナ法とは、新製品を市場で販売しようとするときに、架空の人物やライフスタイルを小説仕立てで探ろうとするものである。これによって新商品の使い勝手や商品によってつくりだされる価値や世界などをシミュレーションしてみようとする方法である。それまで見えてこなかった商品価値や商品を用いたライフスタイルなどを導き出そうとするわけだ。
この官能小説では、ペルソナ法を敷衍して現代社会の現象である晩婚化・少子化・複数恋愛に対して、早婚化・多子化・単数恋愛にしたらどんなライフスタイルになるかをシミュレーションしている。
そして知見の1つとして晩婚よりは早婚、少子化よりは多子化、複数恋愛より単数恋愛のライフスタイルの方がはるかに魅力的ですよというのが、ここでのシミュレーション結果であり、この小説の知見となっている。
さてgooサイトは映像がアップできないので、この「lettera d'amore」のカット画像でもアップさせておこう。
出典:Pineterest:lettera d'amore