Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編589. 既にリゾートは私達の生活の中に存在している

2023年03月30日 | field work



 寒い経験が支配的な冬の風景も、こちらの心に余裕が出来れば懐かしく思われる時間。4月になれば冬も心残りなく消えてゆく。
 ならば酷寒の小樽へゆこうと考えたが今年は気力がなかった。
 先ず寒さに身体が慣れるか、飛行機やJRが動くか、クリアしなければならない課題がある。飛行機のチケットは随分と前に予約しなければならないのが悩ましい。
 昨年も3日間JR北海道が全て止まっていた。今年の冬も既に除雪が間に合わなく稚内に通じるJRが不通だった。それまでのパウダースノウから水分が多い雪質に変わったとするのが原因のようだ。簡単に異常気象というより、自然はいつも同じじゃないと理解する方がよさそうだ。
 JRが停まれば空港へゆくバスも止まる。ならばホテルを延泊して街を撮り歩いてすごせる素晴らしい時間の到来と、こちらは期待感が膨らむ。
 というのも小樽市内の家具付きマンションのサイトを見ていた。冬の3ヶ月ぐらい小樽で雪と格闘しながら、リモートで仕事をしつつ「小樽冬暮らし」できるではないか。
 日本は土地の数だけ、その土地なりの個性的な暮らし方ができるのが素晴らしい。そんなフル体験も新しい旅の仕方でしょう。
 特定のシーズンだけ家具付きマンションを借り、小樽ならば寒いときの装備、地元のスーバーや市場で食材を買い地元の流儀で調理してみる食事、催事、リモートで仕事をし、地元の暮らし方を1シーズンフル体験をする。おそらくそんな生活体験や長旅をしたいとするニーズがあると断言しておく。
 それは新しい旅や余暇スタイルであり、つまり本来のリゾート暮らしである。リゾートに大きな資本を投下して新たにつくるホテルをつくる必要はない。街の機能のなかに滞在イメージを重ね合わる事ができれば、既にリゾートは私達の生活のなかに存在している。

積丹半島
NIKON F3+MD4、ZEISS Distagon25mm/F2.8、トライX-400
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