今週もマサヒロ君の実家でクロッキー教室が開催されている。札幌からジェシーがモデルさんを務めてくれている。モデルさんの来ない小樽では、みんな大歓迎だ。
帰りにまたジェシーに捕まった。
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ジェシー「ヘイ!、アチキー!!、なんで日本の若い女は複数恋愛が好きなんだ?」
「はあ?」
ジェシー「だって初体験の年齢が早くて、結婚が遅いというデータをみれば、その間に男をとっかえひっかえして試している時間が長いだろ!。10人切りとか100人切りという言葉があるじゃん。超複数恋愛じゃん!」
「まあ、そうだけど・・・」
ジェシー「そんなに沢山愛せるのかよ・・・!。それも続けざまにだぜ・・・!!」
「愛は、ないんだよ。まあアタシはさびしい気分だから慰めて、ぐらいでセックスするんだよ。それでそのまま結婚するらしいよ・・・」
ジェシー「そんな程度でセックスするのかよ!!」
「現実は、そうです」
ジェシー「愛はないのかよ!?」
「はいはい、ないです。男も女も仮面でだまし合いの世界なのです。日本の伝統行事に、狐の嫁入り、というのがある。嫁をもらうときは、提灯に灯りをともした列が村を歩き回る。それがみんな狐のお面を被ったりするわけ。狐は人を騙すというのも日本人の認識。だから女も狐さ。おとこを騙すんだろ・・・。日本のメタファーだよ」
ジェシー「そうなんだ。男と女は、だまし合いで一緒に暮らすわけか・・」
「だって、昔の田舎じゃ嫁が来るまで一度も女の顔を見ないで結婚するんだぜ。愛なんか生まれる余地がないよ。一緒にくらしていれば、そのうち可愛いと思うこともあるらしいよー。そんなDNAを受け継いでいるから、今もあまり変わらんとチャウの!?」
ジェシー「それで男は遊郭に通うわけだ。奥さんではなく遊女を愛するために・・・」
「で・す・ね。今は遊郭のかわりに不倫がある。男も女も子育てに飽きると不倫に走るらしいよ。それが7割ぐらいの日本人かなぁー。君の国ではどうなの?」
ジェシー「生涯に一人の奥さんを見つけて一生愛するのが普通だよ。だから他所の女に眼を向けたらジェラシーが爆発する。そして神が怒り出す。だって神との契約が破られているというので。アメリカ人は娼婦じゃないからね。」
「まあ、今の日本じゃ複数恋愛が多いから、遊郭はいらなくなったんだよ。あとは恋愛ごっこで仮面夫婦かなあ。」
ジェシー「つまんねぇー世界だな」
「それは当たり。まあステーキでも買って気分転換しようよ」
ジェシー「おおっ、それそれ!!!・・・・」
ジェシーと駅前の地下スーパーにゆき、本日バーゲン価格のステーキをゲットした。
ジェシー「アチキーー、また来週ね。グッバイ娼婦のみなさん(*^▽^*)」
まあな、日本人は愛という概念がないのだから、そう言われてもしょうがないよなぁー。まあオキシトシンが分泌しただけというべきか・・・。
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夏の夜の小樽も星が沢山見えている。