首夏は、夏の初めの頃を表す言葉だ。といっても今日はまだ4月末だが、気候は立派に夏の初めだ。海外からの旅人達は、突然の暑さに疲れている空気が漂っている。
私も、同じ散歩コースへ日参していると、さすがに今日は撮影のテーマを思いつかない。少し疲れた被写体を成行で撮影してきた。こちらもテーマがないから、やはり暑さで疲れているのだろう。
祇園まで降りてきたとき、陰のような隅の空間でジッとしている外国人が私の目にとまった。通り行く人々を見つめながら被写体を、そしてシャッターチャンスを待っているのだ。その撮影の仕方はプロカメラマンのそれである事が直感的にわかった。私はためらわず機材で撮影した。静止画に切り出しても良いカットだ。私は、この1枚を撮るために街を徘徊していた。
Fieldwork817.首夏の京都 4K
SONYα6600,E18-135mm/F3.5-5.6 OSS