7月10日の小説では、ツカモッチャン先生の家族総出の18人で銭函海岸の海水浴に出かけた話を書いた。さてそのイラストは、家族総出でレンタカーを借りてやったきたのだから沢山の荷物があっただろう。バーベキューや食材や沢山の飲み物やお菓子や赤ん坊もいるからそのための替え用品等などなど。イラストでは、そんな大荷物の雰囲気が描ければよかろうと考えた。
そんな雑然とした光景は、これまでのイラストの描き方と少し違う。しかし時には違う描き方もしないと退屈だ。夏の光のなかだから、少し淡いトーンで描いた。描き終えると、こうすればよかったと反省する点もある。描き直せばもう少し表現が豊かになりそうだが、私は面倒なのでしません。
それにしてもそんな大家族でレジャーにゆく光景は、いまの日本では皆無。今は子供達も意識は大人志向だから、親が気を遣ってんだからしょうがないから付き合うかという気分で参加する。いつも同じ顔ぶれの寂しいレジャーなんかつまらないというのが子供心にあると思うけどな。
他方で親もどこかに連れてゆかないと絵日記がかけないじゃないかというので家族旅行を企画する。本当はどちらもつまんない家族旅行なんかにゆきたくないけど、そこをお互いに押し殺して旅に出るわけだ。当然親も子も愉しいという演技でしかない。そんな演技で満足したつもりになるのが、いまの仮面家族の姿でしょう。
ちなみに銭函海岸は、小樽市の海水浴場であり人出が多く賑わっている画像もウェブサイトにでアップされていた。あながち小説の世界は、現実にありそうだ。冬の小樽の旅で訪れそびれたところだった。
Drawing763.海水浴の光景を描く HD 1080p
トップ画像:函館本線銭函付近
NIKON Df,CarlZeiss Distagon25mm/F2.8