Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

エッセイ615. Holy week

2023年07月27日 | field work

NIKKAがフィリピンの行事の画像を送ってきた。
彼女のメモ「これはフィリピンの聖週間(holy week)の伝統です」
聖週間の解説を、名古屋学院大学キリスト教センターのサイト(注)から引用する。

「今週、キリスト教の暦では「受難週」という一週間を過ごしています。
「受難週」(「聖週間」とも呼ばれる)は、イエス・キリストが人々から見捨てられ、苦しみを受け、十字架につけられて殺され、墓に葬られる出来事に思いを向ける期間として過ごされます。
カトリック教会など、聖書日課(日毎に読むべき聖書の箇所が選ばれているもの)を用いる教派・教会では、今週は曜日ごとに以下のような内容が書かれた聖書の箇所が読まれます。イエスがどのような最期を遂げたのか、学んでみてください。」

同サイトによると、ヨハネによる福音書の見出しと概要が書かれてあって興味深い。
受難の月曜日 12章1~11節
受難の火曜日ヨハネによる福音書 13章21~33、36~38節、
受難の水曜日マタイによる福音書 26章14~25節
聖木曜日ヨハネによる福音書 13章1~15節、
聖金曜日ヨハネによる福音書 18章1節~19章42節、
聖土曜日マルコによる福音書 16章1~7節

今の私達の曜日の概念は、ここからきている。レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」は木曜日の出来事を描いたものだろう。神とともにある西欧美術の起源は興味深い。

そして画像は、イエスがユダの裏切りにより濡れ衣を着せられ刑場へ迎う金曜日の姿だ。後にイエスは処刑され、やがて残された私達の心の中に神として復活する土曜日がくるという西欧文化の精神性を語り継いでいる。
だから日曜日は安息日だということも理解できよう。1枚の画像を見ながら私達の曜日の概念には、こうしたルーツがあるわけだ。

 そんなことを考えていたらアメリカ映画「ダイハード」に登場するブルースウィルス演じる主人公の別居中の妻もホリーという役名だ。つまり神という存在を暗示しているのだろうか。すると神のために身を粉にして動き回る彼の姿も理解できそうだ。いつも神とともにあるアメリカ人の精神性を反映しているようにもううかがえる。
(記:2023年4月5日)

注)http://blog.ngu.ac.jp/chapel/2020/04/post-1433.html
コメント
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