バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

婆さん、婆さん、また婆さん!

2019年02月13日 23時01分38秒 | バス運転士
営業所前ターミナルで乗車客扱いをしてから約1分後… 私が「お待たせしました。◎◎系統※※経由某駅行き、間もなく発車します」と車内案内をしたところ、一人のお婆さんが席を立って来て「ねぇ、※※経由!? いかん、降りないかんわ。前から降りていい? ごめんね…」と言いながら降りて行ったので、私は「たまには車内案内も役に立つんだなぁ~」と思った。

某駅で乗車客扱いをしていた時、一人のお婆さんが「◆◆行く?」と言ったので、私は「いいえ」と答えたのだが… なぜか、お婆さんはフリーパスをタッチさせて助手席に座ったのである。私が「多分、思い描いていたルートと違うルートで目的地へ行くことにしたのだろう」と思っていたところ… 突然、お婆さんは「降りていい?」と言いながら前扉から降りた… が、すぐに「やっぱり乗るわ」と言いながら再び助手席に座ったので、私は「お婆さん、いろんなルートを考え過ぎてプチパニックに陥っとるんかなぁ~」と思った。

営業所前ターミナルの乗り場で発車時刻待ちをしていたところ、一人のお婆さんがやって来て「▲▲小学校へは行かない?」と言ったので、私のボケ脳はプチパニック… なぜならば、営業所前ターミナルから▲▲小学校の方へ行くバスは一本もないからである。それでも「何らかの解決策を提案したい」と、ボケ脳が無理して働こうとしたものだから、私の口からは「えっ… と…」しか出てこなかった。すると、お婆さんが「(▲▲小学校を)知らんか… 知らんね。いいよ」と言いながら立ち去ったので、私は「最近、考えていることが言葉になって出てこないことが増えたような… 私の脳年齢は、お婆さん以上かもしれないなぁ~」と思った。

同じく営業所前ターミナルでのこと… 発車時刻の2~3分前になったので、私は「乗り場には一人しかいないみたいだなぁ~」と思いながら、バスを待機場所から乗り場へ移動させて前扉を開けた。すると、待っていたお婆さんがフリーパスをタッチさせて乗ったのだが… 「あれ? 誰も乗っとらんがね」と呟いたのである。おいおい… そりゃそうだろ! 始発地なんだから誰も乗ってるわけ… ん? まさか… お婆さんには“誰か”が見えることもあるのか!? そ、そ、そうか… 良かったぁ~ 今回は誰もいなくて…(実は、そのお婆さんも… オマエにしか見えてなかったりしてな。ハハハ…)