バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

自転車に乗った高齢者

2024年09月23日 11時52分25秒 | 日記
先日、自宅近くのスーパーの駐車場を出口の方へ向かって歩いている時、何気なく周囲を見回したら… 別の出口の近くで一台の自転車が倒れており、その横にお爺さんが座っていることに気が付いた。「あれは… もしかして転んだのか?」と思いながら近付いて「大丈夫ですか?」と声を掛けたところ、お爺さんは笑いながら「あぁ、大丈夫だ」と答えたのでホッとした。

私が倒れた自転車を起こしていると、お爺さんが「そこに立てておいてくれればいいから」と言ったので、「ここでいいんですか? 本当に大丈夫ですか?」と確認したら、再び笑いながら「大丈夫」と言われた。私は「最近の自分もそうだけど、高齢者は動きがゆっくりなので急かされるのも嫌だろうし… どこか痛そうな感じもないから問題ないだろう」と思いながら、その場を後にした。

つい先日、出勤途中でのこと… 横断歩道を渡っている時に、自転車に乗ったお爺さんが私を追い抜き、その先の見通しが悪くて狭い歩道へ進入… と思ったら、お爺さんが手前で止まってしまった。「何があった?」と思いながら前方を見たら、歩道を奥の方から走って来たと思われる自転車が転倒して、歩道を塞いでいたのである。「なるほど… それじゃあ、すぐに通れるようになるな」と思った。

が、なかなか自転車のお爺さんが動かないので、「まさか…」と思いながら再び前方を見たら、倒れた自転車を起こすのに苦労しているお婆さんの姿が目に入ったので、私はすぐに駆け寄って自転車を起こして「大丈夫ですか?」と声を掛けた。すると、お婆さんは恥ずかしいのか私の顔を見ることもなく… 「ありがとうございます、大丈夫です」と言うと、自転車を押しながら立ち去ったのだった。

最初は“第一発見者である自転車のお爺さん”に対して「なぜ動かない?」と思ったけれど、多分、自分自身も足腰が弱っていて「助けようとしたら自分が転倒するかも!?」と不安になり、動くに動けなかったに違いない。そう、その二人から見れば私なんて“まだまだ若造”だからねぇ~ さらに高齢化が進んで、救急隊員も高齢者になったら… 助けに来た人が助けられず、さらなる助けが必要に… が、助けの助けがまた…(通りかかる人も高齢者ばかりだろうからなぁ~)