バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

タッパーの中のゼリー?

2024年09月27日 11時52分48秒 | 病院の黒子(夕勤)
私は常に“中途出勤”という形になるので、職場に突入した途端「あれもこれもすぐにやらなきゃ!」と大忙しの時もあれば、「何かやることはないかな? えっと… とりあえず、これでもやっとくか」と落ち着いた雰囲気の時もある。そして昨日、洗浄室へ入るや否や先輩から「ちょうどいいタイミングで! まずはこれやって!」と声を掛けられ大忙しとなった。が、やることがなくて暇な時を過ごすよりも、精神的にはずっと良い。

作業が一段落して落ち着いた時、別の先輩がエレベーターに乗って… 手術室フロアから“使用された器具類”が載せられた“金属製の運搬車”を持ってきてくれた。血まみれの器具類がたくさん並べられている中に、私が洗うことになっている“プラスチック製のタッパー”があったのだが… その先輩が蓋を開けて「うわぁ~ 何これ? 気持ち悪ぃ…」と言ったので、洗浄していた先輩と私は近寄ってタッパーの中を覗いてみた。

そこには大量のゼリー状の何かが… 全体的に黄色っぽくて半透明、ところどころに赤色が混じっていて… 思わず私は「グレープフルーツゼリーみたい」と言った。すると、先輩たちから「そんな風に言わないでよぉ~」「(グレープフルーツゼリーを)食べられなくなっちゃうじゃなぃ~」と言われてしまった。私は「ゆず風味のわらび餅にも見えるな」とも思ったけれど、さすがに口に出せなかった。

その後、早めに滅菌室へ回すべき器具類の洗浄&乾燥を終えた私は「(滅菌不要の)タッパーなどを洗わなきゃ!」と思ったのだが何処にも見当たらず… 先輩に尋ねたら「中身と一緒に捨てちゃったよ」と言われたのでガッカリした。そこで私が「なんだぁ~ せっかくアレが何なのか、脂っぽいモノなのか… いろいろ考えながら洗おうと思ったのに…」と言ったら、先輩から「マジで!? なに言ってんの? 信じられない」と呆れられてしまった。(あぁ、還暦を過ぎて覚醒した変●…)