バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

今月の運転士ミーティング

2016年06月15日 19時49分24秒 | バス運転士
運転士ミーティングは、毎月だいたい第三週の月曜から金曜の5日間、各日10時と13時の2回、合計10回(1回1時間)が開催される。私は昨日の10時からのミーティングに出席、いつものように上の方からの言葉を聞いたり、いくつものドライブレコーダー映像を見たり… そして、残り時間が約10分となってから“先月の流動事故”について話し合うことになり、1人ずつ順番に発言を求められた。

私は「11時になったら、サッサと食堂へ行ってランチを食べたい人… サッサと仮眠室へ行って寝たい人… いろいろあるだろうからなぁ~」と思って、ちょっと前に書いたように「(パーキングブレーキを)忘れる時は忘れるので、運転士以外の何か… アイドリングストップ時にも警告音が鳴るようにして欲しい」とだけ言った。

ある運転士さんは「私はパーキングブレーキを掛けるのが癖になっていて、逆に掛けたまま発進しようとすることがあるくらいだ」とか… ある運転士さんは「パーキングブレーキのレバーを繰り返し触るようにしている」とか… 私は「みんな凄いなぁ~」と感心しながら聞いていた。そんな中、ある運転士さんから「今回の流動は重大な事故にもかかわらず、その運転士に対する罰(乗務停止など)が軽いのではないか?」という意見が出て… その後しばらくは、上司を巻き込んでの“活発な議論”が展開された…

様々なことに疎い私は、「へぇ~ そうだったんだぁ… そりゃアレだよなぁ~」などと思いながら聞いていたのだが… その中で、ある上司が「(今は)事故を起こしたことに対する罰として乗務停止にするということはない。事故を起こした後の動揺・不安を解消してもらうため、何日か乗務させずに様子をみるようにしている」と言ったのを聞いて、「なるほどぉ… そういう意味なのかぁ~ 多分、罰は罰として、他に何かあるのだろう」と思った。

さて、流動事故の対策について… ある運転士さんから「(そういう危険を冒してまで)降車停で車内チェックをやる必要があるのか」という意見も出たりして… それを聞いた私は「その通り! 今日まで、私が降車停で事故を起こしていないのは、降車停で車内チェックをやっていないからだ! もしもやっていたら… ついつい慌ててしまって、パーキングブレーキやら安全確認やら何やら忘れて… 何度も事故を起こしていたに違いない」とマジで思った。結局、運転士ミーティングは15分ほどの“遅延”となったのだが… 遅延証明は発行されなかった。(当り前じゃ!)

まさか親子じゃないだろうなぁ~

2016年06月14日 20時11分03秒 | バス運転士
今朝は久しぶりにA駅経由B駅行きの始発を担当… ジャスト6時に某住宅地を発車しようとしたら、後方から来たマイカーがバスのすぐ後ろに止まったので、私は「えっ!? まさか… このバスに乗る人を、ここまで送ってきたのか?」と思ったのだが、誰も降りて来る気配がなかったので、私はバスを発車させた。

そこで僅かに発車が遅れた分、1つ目のバス停直前の青信号に間に合わず… そこからずっと約1分遅れのままバスは進み、“以前、A駅で降りる時に「もっと速く走れ! 新幹線に乗れんがや!」と言いながら私の左腕を叩いたジジイ”が乗ることもあるバス停が見えてきたのだが… 残念ながらジジイの姿はなかった。

んが! バス停にいた男性2人の内の1人が、カードケースと思われるモノを手に持ってパタパタと… そう、「俺はイライラしとるんだ!」とアピールするかのように立っていたので、私は「まさか… そんなぁ… 1分ですよぉ~」と思いながらで前扉を開けたのだが、その男(推定30代)は「おっせぇなぁ~」と私に… ではなく、“独り言”を呟きながら乗ってきたのだった。

ま、あくまでも独り言なので、私は左耳から右耳へスルーしたのだが… 「このバス停から始発に乗り、僅か1分で“遅い!”と文句を言う… まさか、あの“叩きジジイの息子”じゃないだろうなぁ~??? そして、あと20~30年もすれば、“運転士に文句を言う&運転士を叩く”ようになるのかなぁ~???」などと考えているうちに、バスはA駅に到着した。

そこでは大勢の乗客が降りて行ったので、私はその男の動きを確認することが出来なかったのだが… とりあえず、文句を言われることはなかったので、ホッとしたようなガッカリしたような… 不思議な気分だった。今後、年を重ねるごとに父親に似てきて… 降車時に暴言&暴力を振るうようになるかもしれないなぁ~(こらこら、まだ親子だと判明したわけじゃないだろうがぁ~!)

通路に立っている人がほとんどいなくなった状態でA駅を発車して7~8分… あるバス停で止まって車内ミラーを見た時! 父親と同じくA駅で降りたと思っていた男が(だから勝手に決め付けるなってばさ!)、運転席側の列の前から2番目の座席の横に立っていることに気が付いた。その男が座席の方へピッタリとくっつくように立っていたので、よく見えなかったのだ。

その後、降車ボタンが押され、私のバスは“ビーフロール停(そのまんまかよ! でも、なんとなく美味しそう~)”に到着… バス停には“市内中心部行きのバスを待っていると思われる人たち”がいたのだが、私は念のため「私鉄某駅行きでぇ~す」と言いながら両方の扉を開けたのだが… なんと! あの男が黙って前扉(乗車口)から降りて行ったのである。不意打ちを食らった私はプチショック… くっそぉ~! 次回、会った時には覚え… って、同じ平日コースが私に回ってくるのは… 年明けかぁ~! 忘れそう…(多分、忘れとる)

私を惑わせるお婆さん

2016年06月13日 20時59分59秒 | バス運転士
先日の朝、ある交差点の信号が赤になり、バスを停止線で止めた時… そこから100mくらい前方にあるバス停の手前に、引っ越し屋のトラックが荷台の扉を開けたまま止まっていることに気が付き、「あれは… しばらく動きそうにないから、車線変更しなきゃいけないなぁ~」と思った。

すると、その時! バス停およびトラックの正面にある建物から、1人のお婆さんがカートを押しながら出てきて… そのまま歩道を建物側から車道側へ横切り、車道の方を向いたまま、トラックの2~3m後方で立ち止まったのである。それを見た私は「えっ!? まさかの乗客???」と不安になった。

さらに、「ひょっとして… あのトラックがバス停の真ん前に止まっているのか? あるいは… 何らかの事情でバス停が使えない状況になっているのか? ここからでは… バス停が完全にトラックの陰になっていて分からないなぁ~ どうしようか???」と戸惑った。

結局、「通過してからでは遅いもんな!」と思った私は、トラックの後方に立っているお婆さんに前扉を合わせてバスを止め… 車外スピーカーを通して「このバスに乗られますか? 乗りませんか?」と呼び掛けてみたのだが、お婆さんはコチラを見ることもなく無反応… どこか遠くを見つめているような目をしていたので、私はバスを発車させたのだった…

それにしても、お婆さん… あんな所で何を待っていたのだろうか? 電話予約しておいたタクシー? 週に3日だけ通っているデイサービスのマイクロバス? 急患を装って呼んだ救急車?(こらこら!) まさか… 若いツバメが乗ってくる超高級スポーツカーだったりして!? ひぇ~~~! いつまでもお盛ん… 否、お元気でぇ~!

ボケ脳、覚醒の時!?

2016年06月12日 16時16分17秒 | いろいろ
ちょっと前に買った“軽度ニャンチ症かどうか自己判定する本”の中には、様々な場面において「こんなことはありませんか?」みたいな10個のチェック項目があり… 3個以上に「あります」となれば、「病院で診察を受けた方が良い」となっている。

ちなみに、私も“車の運転に関する場面”における10個の項目をチェックしてみたのだが… 「ウインカーの出し忘れが増えた」は完全に当てはまる。一瞬でも何か他のことを考えてしまった時とか、ウインカーを出すタイミングで何か他の操作をしてしまった時とか… 

また、「駐車場のラインに合わせて止めるのが難しくなった」とか「汚れが気にならないので洗車をしなくなった」とか「会話をしながら運転するのが苦手になった」とか… それらは、以前からそうであって、“以前とくらべて変化した”わけではないので… 問題ないはず… なのだが…

昨日の朝、マイカーを運転していた時のこと… ある交差点を右折しようと、前の車に続いて減速… そして、止まる直前! なぜか分からないけれど、私はチェンジレバーを“DからPまで”ガガガッと一気に動かしてしまったのである。いつも、そんなことしないのに… 当然、マイカーはガクンッと停止… 私のボケ脳も思考停止… いよいよ覚醒の時が近付いているのかもしれないなぁ~ ハハハ…(覚醒の前に反省せぇよ!)

先日のお爺さん、今日のジジイ

2016年06月11日 23時22分04秒 | バス運転士
先日、某運動場を定刻に出発… 青信号、青信号… 一つ目のバス停で20秒ほど早くなってしまったので、私はバスを止めて前扉を開けた。その時、バス停の奥(車道から離れた位置)には“自転車のカゴの中の荷物をゴソゴソやっているお爺さん”がいたのだが、「買い物を終えて、自宅へ帰るところなのだろう」と思った。

発車時刻を20秒ほど過ぎ、私は周囲を再確認… 前扉を閉めて発車しようとしたところ、自転車のお爺さんが慌てたような動きを見せたので、「えっ!? まさか…」と思って再び前扉を開けた。が、すぐに「いや、やっぱり私の勘違いか…」と思い直して、再び前扉を閉めて発車… と思ったら、お爺さんが荷物を持ってバスに駆け寄ってきたので、私はまたまた前扉を開けた。

お爺さんが「いや、すいません… ホントに、ありがとう… 助かりました… こんなに待ってもらって…」と言いながらフリーパスを見せたので、私は普通に「ありがとうございます」と答えたのだが… ん~… そのお爺さんの雰囲気というか何というか… なぜか私は「いやぁ、まさか乗客だとは思いませんでしたよ。ハハハ…」と余計なことを言ってしまった。

すると、お爺さんも饒舌になり、「息子が○○で電車に乗っとるんだわ~」「ウチは5代続けて運転士になっとるで…」「これから息子のところへ行って…」などと喋る喋る… 私は相槌を打つのに精一杯であった。その後、すぐ次のバス停から数名の乗車があったので、お爺さんの話はそこで終わってしまい… ちょっと残念な私であった。

そうそう、お爺さんと言えば… 今日、地下鉄に乗ろうとホームで電車を待っていた時のこと… 不意に「おい、ババア!」という怒声が聞こえてビックリした。反射的に声が聞こえた方を見ると、1人のジジイが「人にぶつかっておいて黙って行くことはないだろう!」と怒鳴っていた。呼ばれた女性は振り返り、頭を下げて行ったのだが… どうみてもジジイよりは若い女性だった。

まぁ、ジジイが言うところの「ぶつかった」程度が分からないので何とも言えないけれど… そこで女性が「あんたにババアと呼ばれる筋合いはないわ!」とでも言い返していたら、“敬老版・ゴ●ラvsキ●グギドラ”が生で見られたかも… 場合によっては私も参戦… 仲裁するつもりが、両者を敵に回してボコボコにされたりしてね。ハハハ…