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われら以外の人類(内村直之)

2006年01月06日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 人類は、700万年前ごろ、直立歩行する霊長類としてアフリカで誕生しました。

 体形の異なるいくつかのアウストラロピテクス属のヒトが生まれた後、250万年前ごろに、おそらく華奢型の系統から急速に脳が発達し、石器を作るホモ属のヒト(ホモ・ハビリス)が現れました。

 180万年前ごろに長身で行動力を持つホモ・エレクトスが出現してアフリカからアジアへも広がりました。

 数10万年前ごろアフリカで枝分かれが起こってホモ・ハイデルベルゲンシスとなり、その一部が中東・ヨーロッパでネアンデルタール人となりました。

 20万年前ごろアフリカでわれわれホモ・サピエンスが出現し、圧倒的な知性と行動力で世界に広がりました。

 2万5千年前ごろには、ネアンデルタール人ら、先住人類を圧倒して今の繁栄を得たようです。

 これが現在分かっている人類の歴史で、本書はこれらについて詳しく書かれています。

 それから、なぜ人類は4足歩行から2足歩行になったかについては、類人猿の観察から子どもが死んでしまう最大の原因は、子どもに十分な栄養が与えられなかったり、抱いている子どもを移動中に落としてけがをさせたりすることであるため、2足歩行になって手で食べ物を持って帰れるようになって子育てができるようになったことが、直立2足歩行の起源と考えられているようです。

 それから、ヒトがヒトたる最大の理由である脳の進化のためには、効率的にカロリーを補給できる肉食が不可欠の条件と考えられているようです。

 ヒトの脳はとんでもなくぜいたくな器官で、高カロリーのブドウ糖しか栄養にしないため、肉食となったことにより脳の大きさが大きくなり、進化できたようです。

 この本は、人類の進化の現状や不明なことなどについて詳しくかかれており面白い本です。お勧めです!

<目次>
序章 ホビットの島
第1章 最古のヒトを求めて
 先祖はアフリカ大陸に住んでいた
 ヒトとは何なのか
 ヒトとサルの違い
 いつサルからヒトになったのか
 類人猿ゲノムで何がわかるか
 三つの発見
第2章 揺籃の地アフリカ
 トゥルカナ湖訪問
 ヒトの進化と環境
 初めの一歩
 アファール猿人の物語
 最古の足跡
 二足歩行の進化
 ヒョウに食われる猿人
 猿人のたどった道は
第3章 ヒトへの道を進む
 最後のアウストラロピテクスか、最初のホモ属か
 ホモ属を求めて
 1470物語
 混乱した年代測定
 ハビリスはホモかアウストラロピテクスか
 大きくなっていくホモ属の脳
 知性の進化は社会から
 言葉はいつから
 狩猟か死肉あさりか
 故郷を出る
 人類の交差点、ドマニシ
 進化の袋小路
第4章 広がるヒトたち
 最古のヨーロッパ人
 変わるネアンデルタール人の復元
 論争、発見
 ネアンデルタール人の実像
 別種の兄弟
 われわれと共存したネアンデルタール人
 最後の「われら以外」
第5章 われらホモ・サピエンスの時代
 多地域進化か、アウト・オブ・アフリカか
 最も古いホモ・サピエンス
 現代人らしく
 幾何学図形と貝のビーズ
 現代人はどこへ行く
エピローグ 見えた!「共存」の秘密
 尊重しあえば仲良くできる
年代を知る/進化論ミニマム
参考文献と読書案内
索引

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<今日の独り言>
 21ヶ月の息子は、かなり言葉の意味が分かって来ているようです・・・「走れ!」と言って走ったのには驚きました!!うれしいですね・・・

コメント (2)
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