<金曜は本の紹介>
「江戸っ子長さんの舶来屋一代記(茂登山長市郎)」の購入はコチラ
グッチ、エルメス、ロエベ等世界の一流ファッションブランドを日本人に広め、定着させた江戸前の商人、㈱サン モトヤマの会長の一代記です。現在、東京の銀座並木通りに本店があるようです。
この本は生死をくぐり抜けた戦争体験や、天津の旧租界で見た「ショーウインドウ」が人生のターニング・ポイントとなったこと、戦後の闇市での商売の状況について、ヨーロッパブランド輸入までの粘り強い交渉、留置所で地獄を味わったこと等について書かれてありなかなか面白いです。
ポイントと思ったことは以下の通りです。かなーりお勧めな本です!!
・自分が飽きない、好きでたまらない仕事をすべき。そして自分で仕事を創り出して面白くする必要がある。商いは飽きないに通じる。
・実用的な商品に「美」という付加価値を持たせて高く売り、評判を呼んだ。「美しいもの」を追求していけば必ずお客様へ満足して頂いた。
・宣伝は口コミに限る。
・金脈は人脈から生まれる。人脈がまた金脈へ。いかに「人」が商売には大切か。
・広くて明るい店よりも親しみやすくて温かい店作りが大事
・文化を売ったことが続いた。
・世界の高級店街の共通点は、皇居(パレス)の近くで、車がすれちがえる程度の道幅で反対側からもすぐに渡ってこられてそれほど長い道・・ 日本の並木通りが一番というのをまだ高級店がない40年前に気づいた。
・地獄を味わうことがあっても、決してくじけてはいけない。「朝の来ない夜はない」
・採用の基準は、笑顔の美しい人、常に明るい人、声が大きい人
・商人が成功するための武器の1つは誠実なこと
・運は人に付いてくる、そして夢を持っていないとツキの神様は宿らない
・手近なところにメモを置き、アイデアをメモること
<電通「鬼十則」>
・仕事は自ら「創る」べきで、与えられるべきでない。
・仕事は、先手先手と「働き掛け」て行くことで、受身でやるものではない。
・「大きな仕事」と取り組め、小さな仕事は己を小さくする。
・「難しい仕事」を狙え、そしてこれを成し遂げる所に進歩がある。
・取り組んだら「放すな」、殺されても放すな、目的完遂までは。
・周囲を「引きずり回せ」、引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に天地のひらきができる。
・「計画」を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
・「自信」を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
・頭は常に「全回転」、八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ。サービスとはそのようなものだ。
・「摩擦は怖れるな」、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
<茂登山長市郎さんの人生訓>
①セールスとは自分の全てを売ることであって、物を売ることではない
②「商い」は、楽しくなければならない。「商い」は「飽きない」
③「お得意様」とは、お客様を得意にすること
④迷惑はかけられても、かけてはならない
⑤商品をすすめる時、「これが一番」と決して言ってはならない
⑥クレームこそ最大のチャンス!
⑦仕事は決して人と同じことをしない
⑧常にクオリティを追求しろ
⑨人の悪口、噂話は絶対にするな!
⑩いいことにも、悪いことにも、すべてに感謝
<目次>
Ⅰ「長さん」と呼んでおくれ
「笑顔が一番」舶来商売はじめて50年、祖父の代から100年
「商いは飽きない」祖父から学んだ江戸っ子商人気質
「これも勉強、あれも勉強」すべての体験が商売の知恵
「あっ、これだ!」商売のきっかけは意外なところにあった
「運と縁はついて廻る」激しい戦闘の中の商人魂
「札束を鉄帽に隠して」戦闘に参加する商人根性
「金はどう流れるか」商売の基本は、まず資本作りから
「心に軍旗を持て!」商人に必要な強い「志」
「何が今、ないか」それを探し出すのが商人の嗅覚
「商品には付加価値を」商人の飽くなき努力
「お客さんは必ずいる」高価な商品をさばくための哲学
「宣伝は口コミにかぎる」客が客を呼ぶ
「江戸っ子は暖簾を買いに行く」客の気持ちを大切に
「『広くて明るい』よりも『親しみやすくて温かい』」これがお客を呼べる店
Ⅱ商売の上手な人 下手な人
「文化を売れ!」僕が舶来屋になった理由
「買ったのは、実は日本のソニーだった」はじめてのヨーロッパ旅行
「カンが閃いたら立ち止まれ」エルメスの衝撃
「売れる店は売れる場所にある」大切なのはそのロケーション
「誰も見たことのないものを仕入れる」グッチとの出会い
「狙った獲物は諦めるな」商人の粘りと根性
「きっと誰かがみていてくれる」商売はカンと運
「夜討ち朝駆け」承認の常識
「地獄を味わえ!」留置場の日々
「人事を尽くして天命を待つ」とうとうエルメスがやって来た
「いつも心に前掛けを」商人は商人らしく
「次を、またその次を」商人に必要なのは千里眼
Ⅲ商人の道
商売に向く人、向かない人
直感力のすぐれた人は、商人として大成する
「誠実」これも商人が成功するための武器のひとつ
男は「美男子」よりも「好男子」
関西商人と江戸っ子商人の違い
情がすたればこの世は闇だ
運は誰にでもある。掴むか逃すかが問題だ
ついてない時ほど、神経を研ぎ澄ませ
「運」とは人が運んでくるもの
商人は損して得とれ
夢のないヤツには、ツキの神様は宿らない
商人に必要なのは「切る」「捨てる」
道楽は必要だ。ただし、ひとつだけ
主人の「目」こそ、店の暖簾
品物を選ぶ時には、最初に値段を見ない
客は見かけによらぬもの
この世にはふた通りの金持ちがいる
自分で一流と言ったらおしまいだ
お客様は、人につくか、ブランドにつくか
どうしたら失敗するか、考える
「小僧の神様」80歳の店員、後藤徳右衛門
今は、柳の下に「どじょう」はいない
最新の情報は自分の五感で手に入れる
手近なところにメモを置け
仕事は自分で創るもの
いいものは高くてもいい
アウトレットの仕組みをお話ししましょう
支店は増やすな、本丸を固めろ
クレーム処理の基本
自ら変ずれば、転ず
Ⅳ夢は見るものでなく、掴むもの
イタリアのアルタガンマから「名誉アソシエイト」を授与される
夢は夜見て、昼開く
落差のあるところにビジネスのチャンスがある
そろそろ「和の世界」で商売を考えよう
ここまでこられたのは、「女性」の力があったから
継続は信用なり
「天国の扉」感謝の心を忘れるな
僕の「人生訓」
僕の最後の真剣勝負
まだまだサンは沈まない
商売より素敵なショーはない
戦後の日本におけるブランド・ビジネスの推移---あとがきにかえて---
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<今日の独り言>
21ヶ月の息子は公園に遊びに行くと、「どんぐ!!」と言ってどんぐりを集めて滑り台の上から落とすのが趣味なのですが、さすがに冬場になってどんぐりも少なくなり寂しそうです・・・代わりに赤い木の実等を取ってくれとせがむのでそれを与えて遊ばせます・・・
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ポイントと思ったことは以下の通りです。かなーりお勧めな本です!!
・自分が飽きない、好きでたまらない仕事をすべき。そして自分で仕事を創り出して面白くする必要がある。商いは飽きないに通じる。
・実用的な商品に「美」という付加価値を持たせて高く売り、評判を呼んだ。「美しいもの」を追求していけば必ずお客様へ満足して頂いた。
・宣伝は口コミに限る。
・金脈は人脈から生まれる。人脈がまた金脈へ。いかに「人」が商売には大切か。
・広くて明るい店よりも親しみやすくて温かい店作りが大事
・文化を売ったことが続いた。
・世界の高級店街の共通点は、皇居(パレス)の近くで、車がすれちがえる程度の道幅で反対側からもすぐに渡ってこられてそれほど長い道・・ 日本の並木通りが一番というのをまだ高級店がない40年前に気づいた。
・地獄を味わうことがあっても、決してくじけてはいけない。「朝の来ない夜はない」
・採用の基準は、笑顔の美しい人、常に明るい人、声が大きい人
・商人が成功するための武器の1つは誠実なこと
・運は人に付いてくる、そして夢を持っていないとツキの神様は宿らない
・手近なところにメモを置き、アイデアをメモること
<電通「鬼十則」>
・仕事は自ら「創る」べきで、与えられるべきでない。
・仕事は、先手先手と「働き掛け」て行くことで、受身でやるものではない。
・「大きな仕事」と取り組め、小さな仕事は己を小さくする。
・「難しい仕事」を狙え、そしてこれを成し遂げる所に進歩がある。
・取り組んだら「放すな」、殺されても放すな、目的完遂までは。
・周囲を「引きずり回せ」、引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に天地のひらきができる。
・「計画」を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
・「自信」を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
・頭は常に「全回転」、八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ。サービスとはそのようなものだ。
・「摩擦は怖れるな」、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
<茂登山長市郎さんの人生訓>
①セールスとは自分の全てを売ることであって、物を売ることではない
②「商い」は、楽しくなければならない。「商い」は「飽きない」
③「お得意様」とは、お客様を得意にすること
④迷惑はかけられても、かけてはならない
⑤商品をすすめる時、「これが一番」と決して言ってはならない
⑥クレームこそ最大のチャンス!
⑦仕事は決して人と同じことをしない
⑧常にクオリティを追求しろ
⑨人の悪口、噂話は絶対にするな!
⑩いいことにも、悪いことにも、すべてに感謝
<目次>
Ⅰ「長さん」と呼んでおくれ
「笑顔が一番」舶来商売はじめて50年、祖父の代から100年
「商いは飽きない」祖父から学んだ江戸っ子商人気質
「これも勉強、あれも勉強」すべての体験が商売の知恵
「あっ、これだ!」商売のきっかけは意外なところにあった
「運と縁はついて廻る」激しい戦闘の中の商人魂
「札束を鉄帽に隠して」戦闘に参加する商人根性
「金はどう流れるか」商売の基本は、まず資本作りから
「心に軍旗を持て!」商人に必要な強い「志」
「何が今、ないか」それを探し出すのが商人の嗅覚
「商品には付加価値を」商人の飽くなき努力
「お客さんは必ずいる」高価な商品をさばくための哲学
「宣伝は口コミにかぎる」客が客を呼ぶ
「江戸っ子は暖簾を買いに行く」客の気持ちを大切に
「『広くて明るい』よりも『親しみやすくて温かい』」これがお客を呼べる店
Ⅱ商売の上手な人 下手な人
「文化を売れ!」僕が舶来屋になった理由
「買ったのは、実は日本のソニーだった」はじめてのヨーロッパ旅行
「カンが閃いたら立ち止まれ」エルメスの衝撃
「売れる店は売れる場所にある」大切なのはそのロケーション
「誰も見たことのないものを仕入れる」グッチとの出会い
「狙った獲物は諦めるな」商人の粘りと根性
「きっと誰かがみていてくれる」商売はカンと運
「夜討ち朝駆け」承認の常識
「地獄を味わえ!」留置場の日々
「人事を尽くして天命を待つ」とうとうエルメスがやって来た
「いつも心に前掛けを」商人は商人らしく
「次を、またその次を」商人に必要なのは千里眼
Ⅲ商人の道
商売に向く人、向かない人
直感力のすぐれた人は、商人として大成する
「誠実」これも商人が成功するための武器のひとつ
男は「美男子」よりも「好男子」
関西商人と江戸っ子商人の違い
情がすたればこの世は闇だ
運は誰にでもある。掴むか逃すかが問題だ
ついてない時ほど、神経を研ぎ澄ませ
「運」とは人が運んでくるもの
商人は損して得とれ
夢のないヤツには、ツキの神様は宿らない
商人に必要なのは「切る」「捨てる」
道楽は必要だ。ただし、ひとつだけ
主人の「目」こそ、店の暖簾
品物を選ぶ時には、最初に値段を見ない
客は見かけによらぬもの
この世にはふた通りの金持ちがいる
自分で一流と言ったらおしまいだ
お客様は、人につくか、ブランドにつくか
どうしたら失敗するか、考える
「小僧の神様」80歳の店員、後藤徳右衛門
今は、柳の下に「どじょう」はいない
最新の情報は自分の五感で手に入れる
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仕事は自分で創るもの
いいものは高くてもいい
アウトレットの仕組みをお話ししましょう
支店は増やすな、本丸を固めろ
クレーム処理の基本
自ら変ずれば、転ず
Ⅳ夢は見るものでなく、掴むもの
イタリアのアルタガンマから「名誉アソシエイト」を授与される
夢は夜見て、昼開く
落差のあるところにビジネスのチャンスがある
そろそろ「和の世界」で商売を考えよう
ここまでこられたのは、「女性」の力があったから
継続は信用なり
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<今日の独り言>
21ヶ月の息子は公園に遊びに行くと、「どんぐ!!」と言ってどんぐりを集めて滑り台の上から落とすのが趣味なのですが、さすがに冬場になってどんぐりも少なくなり寂しそうです・・・代わりに赤い木の実等を取ってくれとせがむのでそれを与えて遊ばせます・・・