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「糖質制限ダイエットで何の苦もなく糖尿病に勝った!」という本は、美食記者の仲間入りを果たした著者が大学時代は63kgの体重が50代半ばを過ぎる頃には90kgを超え、2010年5月にはついに糖尿病と診断されますが、糖質制限ダイエットを行ってその糖尿病を克服した内容を分かりやすく説明したものです♪
糖質制限を初めて1ヶ月で10kg痩せ、実質3ヶ月で17kg減の70kgとなり糖尿病から脱出できたとはすごいですね♪
具体的には、ただ毎日楽しく肉や魚を食べ、お米の代わりに豆腐を食べ、日本酒と白ワインの代わりに芋焼酎と赤ワインを飲み、夜は軽めにして1日3食食べ続けただけで、驚くほど痩せたようです。
睡眠も1日8時間たっぷりとり、運動らしい運動も散歩の他は一切しなかったようですね。
確かに私も特に運動はせずに糖質制限ダイエットを行い25kg痩せ健康で、この著者の体験は非常に共感を覚えました♪
さすがノンフィクション作家で、真実を伝え、とても分かりやすい内容だと思います♪
「糖質制限ダイエットで何の苦もなく糖尿病に勝った!」という本は、健康への参考となりとてもオススメです!
以下はこの本のポイント等です♪
・糖尿病は食物を通して糖質を摂った結果、膵臓からインスリンを出して血糖値を下げる。この機能を酷使すると、やがて膵臓からインスリンが出なくなり、代わりに自分でインスリンを注射しないと生きられなくなる。あるいは、膵臓自体がガンになる可能性もある。その結果、肝臓、腎臓にまで影響を及ぼし、遂には心臓にまで達する。糖尿病はこの入口に入ってしまったということです。こうした恐ろしい負の連鎖を食い止めて、糖尿病を好転させる方法は、目下のところ、私が試みた「糖質制限ダイエット」しかない。そして私はそれを短期間で成功し、全く新しい自分を手に入れることができた。
・糖尿病の研究の最初のきっかけとなったのが、仕事部屋の本棚に置いてあった「文藝春秋SPECIAL」の健康特集号である。同じ号で私は、アルツハイマーの最新治療法についてのルポ記事を書いていたのだが、巻頭記事に作家の宮本輝氏による糖尿病治療の体験記事が出ていた。ジャンルこそ違え、同じ物書きとして、宮本輝氏が糖尿病を克服したことに興味が湧き、最初の検査が済んだ当日、病院から帰ってきてすぐ熟読した。それが「糖質制限食」との出会いである。宮本氏は1年半かけてこの「糖質制限食」を続け、見事、糖尿病患者の数値を脱したという。「よし、これだ」と思った。これもまた神様が知らせてくれたとしか思えない巡り合わせなのだが、その日、送られてきたプレジデント社の食雑誌「dancyu」の広告を見て、この「糖質制限食」のレシピを紹介した「満腹ダイエット」なる別冊が、京都・高尾病院理事長の江部康二氏の監修で出ていることを知った。見ると、同誌編集長の町田成一氏自ら、この「糖質制限食」を試み、3週間で体重5kg減ウエスト3cm減を達成したと書いてある。そこで思い切って町田氏に夕刻、電話を掛け、自分が糖尿病になったことを告げ、「糖質制限食」について尋ねてみた。「まだ、学会では反対する人も多いようですが、やってみますか」町田氏はそう言うと、翌朝、すぐに「満腹ダイエット」と江部氏の「主食を抜けば糖尿病は良くなる」を宅急便で送ってくれた。町田氏の対応のスピードの早さが私のやる気を更に増加させたのである。糖尿病への不安で眠れぬ中、私は枕元で両書を熟読した。そして翌朝から早速実行することにした。我ながら行動は早かった。
・糖質制限食の開始2週間。体重が5kg減ったことに、まず私は気をよくした。実はこれまでダイエットなど一度も行ったことがなかった。ジムにも行かず、ランニングもせず、時折、軽井沢の森の中を散歩するぐらいが関の山だった。それが2週間で5kg、しかも落ち始めると、1日1kg近くドドンと落ちていく。体重を量るのが楽しみになり、近くのドラッグストアで体重計を購入して、毎朝量ると量る度に減少していった。ダイエットとは別の効果もあった。顔の表面をはじめ、全身の血行が素晴らしく良くなり、まるでゆで卵の殻をむいたみたいにツルンとして表面がスベスベになった。毎冬悩んだふくらはぎの下の部分に赤い斑点が浮き上がる尋常性乾癬も見事に消えてなくなった。取材先でも顔色も以前とは比べものにならないと言われる。まさに信じられない程の効果だった。運動は散歩以外全くしない。なのにグングン痩せていく。特に夜、糖質制限食をお腹いっぱい食べて、眠ると朝起きてまた1kg、また1kgと痩せていく。
・糖質制限食を始めた当初は、さすがに食事制限一本だけでは不安で、専門医から渡されたメルビンという血糖を下げる薬も服用していた。ところが、糖質制限食と経口薬を重ねると、一日に何度か血糖値が下がり過ぎて、猛烈な立ちくらみに襲われ、目の前が真っ暗になることがあった。そこで、江部医師にメールで相談すると、経口薬をやめた方がいいと言われ決断した。
・この「糖質制限食」、別名”ズボラ・ダイエット”と呼ばれるように、一度慣れてしまえば実に簡単。肉、魚、卵、豆腐、チーズ、ハム、ソーセージ、糖質の少ない野菜など、ほとんどの食品が食べられるため、「これほど食べられるものが多くて、痩せられるならラッキー」と考えることができるのなら、すぐ実行できる。酒も少量の赤ワインとウイスキー、ブランデー類、芋焼酎などの蒸留酒の類いは大丈夫だが、日本酒と白ワインはNGである。ご飯、麺、パスタもダメ。これらを食べられないのかと、食べられないものにばかり意識がいくマイナス思考の方には、糖質制限食は難しい。ご飯と麺類、パスタなどを食べなくトモ、美味しい肉や魚、糖質の少ない野菜、赤ワイン、ウイスキー、芋焼酎、全てたらふく飲み食いできるのが糖質制限の醍醐味だ。なのになぜか主食が食べられないというマイナス面ばかりに固執してしまう人が少なくない。これは非常に残念なことだ。中には、ご飯を食べたいか、糖尿病を治したいかと選択を迫られても、やはり日本人だからお米を食べたいという人もいる。まさに優先順位が誤っているのだ。私はもちろん後者を選ぶ。はからずも糖尿病の恐ろしさを身をもって体験させられたからである。
・江部氏の著書では、精白米ご飯の糖質量は、茶碗一杯で55.2gもある。玄米ご飯も51.3g、胚芽米ご飯も53.4gあるから同じ様なものだ。但し玄米ご飯、胚芽米ご飯は、別な意味で健康に良いので我が家では少量摂るようにしている。江部氏によると、一日に摂っても良い当質量は、1回の食事で約20g。1日3食で約60gが上限とされている。そのため精白米ご飯一杯で一日分糖質制限量に近づき、後は何も食べられなくなってしまう。食パンも多い。6枚切り1枚で26.6g。2枚食べれば50gを超す。フランスパンも一切れ16.4g。バターロールは18.6gだ。以外に少ないのが、ドイツ人が好んで食べるライ麦パンで、厚さ1cmのものが一切れ14.1gだ。うどん(茹で)も一玉41.6g。中華麺(茹で)も一玉36g。日本蕎麦(茹で)も一玉36gと多い。スパゲティ(乾)に至っては一人分55.6gだ。意外に多いのが、夏場によく食べるソーメンで一束35.1gあり、以前は平気で3束ぐらい食べていたから、100gを軽く超していたことになる。日本蕎麦も、現在暮らしている軽井沢が蕎麦の産地、長野県なのでよく食べていたが、糖質制限を始めてから、どうしても食べたい時、一人前を「まあ、ええやろ」と食べる。江部氏のレシピにあるように、蕎麦粉100%、小麦粉ゼロの「十割蕎麦」に限る。
・通常、人間の体は糖質を摂ると血糖値が上昇する。それを下げるために、膵臓のβ細胞から出るのがインスリンというホルモンである。インスリンは24時間少量出ている基礎分泌と糖質を摂った時に10~20倍出る追加分泌がある。インスリンが追加分泌されると、血糖は筋肉細胞に取り込まれていくが、余った血糖は中性脂肪に変えられ、体脂肪として蓄積されてしまう。そのため、インスリンは別名「肥満ホルモン」と呼ばれるのである。食物から、糖質を摂らなければ、血糖値は上昇しない。私のような糖尿病患者は、肥満が原因で体中の細胞に血中のブドウ糖を取り込ませる働きが弱くなっている。これを「インスリン抵抗性」と呼ぶが、その結果、血糖値は高いままとなって、膵臓からインスリンが出続けることになる。それがまた中性脂肪に変わって、蓄積されてしまうのだ。「糖質制限食」ダイエットは、糖質を制限することで、肥満ホルモンのインスリンを出なくし、中性脂肪としての蓄積を抑える効果がある。同時に、血糖値を下げることで、細胞のインスリン抵抗性も高める。また膵臓も休ませられるというわけだ。
・江部先生の説明によると、糖質制限食を続けていると、運動を続けている以外の時間帯は寝ている時も含めて体脂肪が燃えて続けているのだそうだ。インスリンが出ず、新しい中性脂肪が蓄積しない上に、体脂肪が常に燃えているからどんどん痩せるのである。なぜ、こうしたメカニズムが働くのだろうか。人は脂質をエネルギー源としてそれを燃やしてエネルギーとしている。ところが、糖質を食事で摂ると、糖質の方を優先的に使用しようとする。その結果、脂質を燃やすことをやめてしまうのである。これに対し、糖質を摂らずにいると、人間が本来持っている脂肪を燃やしてエネルギーとするメカニズムが動き出し、蓄積していた体脂肪は減っていく。だから寝ている間にでも痩せてしまうのだ。
・江部氏は、体脂肪を燃やしてエネルギーに変える人間本来の仕組みを、メイン・エンジン。糖質を摂り、血糖値が上がって、それを抑えるためにインスリンが出、筋肉などの体細胞にブドウ糖がエネルギー源として利用される仕組みをサブのターボエンジンに例えている。この二大エンジンのうち、サブのターボエンジンばかり使う生活を送っていると、脂質を燃やすメイン・エンジンの方を利用しなくなってしまうという。これに対し糖質を摂らないようにすれば、忘れられていた人間本来の脂質代謝が甦り、寝ている間にも脂質が燃え、朝になると痩せていくのである。もう一つ、糖質制限食を続けていると、肝臓から脂肪酸が分解されたケトン体が出てくる。血中のケトン体値が上がると、尿中や呼気中に排泄されるが、ケトン体にはカロリーがあるため、排泄されると体重減少につながり痩せていく。このケトン体の意味が最初なかなか分からなくて苦労した。
・糖質制限を行うと痩せる第三の理由は、糖質制限を続けていると、食事から得られる糖質が極めて少ないため、血糖値を正常に保とうとして、肝臓でアミノ酸などからブドウ糖を大量に新生するからだ。この糖新生にたくさんのエネルギーを必要とするので、痩せやすくなる。糖質制限ダイエットは、痩せるメカニズムを全て有効活用できるのだ。ところが糖質を摂ってしまうと、その利点が失われる上、インスリンが脂質として蓄積されてしまう。つまり全て太るメカニズムに陥ってしまう。この正と負のわずかなメカニズムの違いによって、体重がグングン減る人間と逆にブクブク肥えて、ついには糖尿病になってしまう人間に分かれるのだ。
・それまで我々の常識では、肉などをたくさん食べるとカロリーが高く、それが脂肪となって蓄積され、その結果太るものだと思い込んでいた。そのため、私もできるだけ肉類は食べず、ご飯やパスタなどの炭水化物を摂るようにしていた。ところが、江部氏の糖質制限理論によれば、炭水化物から繊維質を引いた糖質の取り過ぎこそが太る原因であり、体脂肪を燃やすスイッチを止めてしまうことになっているというのである。
・日本人の膵臓は欧米人の半分ぐらいの能力しかないと専門家の間では言われている。この結果、日本人は糖尿病になりやすい民族なのだそうだ。なんとも不思議な話である。その日本人がなぜ糖質の塊のような米飯を、主食としてたくさん食べる生活を伝統にしてきたのか。江部氏の本によると、これは狭い日本列島で多くの人口を効率よく養うための民族の知恵でもあるという。日本に米作が入ってきたのは、弥生時代だ。その前の縄文時代は狩猟生活で、野や山、海、川で獣や魚、木の実を採り、それを食べて生活していた。それだけでは多くの人口を養えないので、大陸から米作を学び、また日本列島の気候に稲作が合っていたので、日本は稲穂の国となったわけである。昔はそれで良かった。だが現代においては、米、精白した小麦を使ったパン、麺類といった糖質過多食品が氾濫し、糖尿病になりやすい環境が整っている。この40年間で約50倍以上に増え、日本の糖尿病患者は予備群も加えると約2210万人に達するという恐ろしい統計数値がある。なぜこれほど膵臓が弱く、糖尿病になりやすい国民なのに、日本ではお米がいまだに主食であり、料理をおかずにしてたくさんのお米を食べる食習慣を続けなければならないのか。古代日本人が米を主食にしていても、糖尿病になりにくかったのは、農業などで身体をこまめに動かし、糖質を食べた結果、出るインスリンを全部消費して蓄積されなかったためだろう。だが、現代の日本では車や交通機関、エレベーターなどの発達で、一日の運動量が少なくなってしまった。その結果、インスリンが消費されず、脂質として蓄積され、インスリン抵抗性も上昇して、ただでさえ弱い日本人の膵臓が音を上げて、私のように気づかぬうちに糖尿病になってしまうのである。
・糖尿病を防ぐには、2つの方法がある。一つは米を主食にしながら、運動でインスリンを消化し、インスリン抵抗性を弱めることだ。糖質制限以外の方法で糖尿病を治した人は、大抵この運動療法を徹底的に行って、体重を減らしている。インスリン抵抗性も弱まる。もう一つが膵臓の弱い日本人の特性を考え、糖質制限食ダイエットを行うことである。つまり白米やパン、麺類を食べずに縄文時代のように肉、魚、木の実などを食べて、ただでさえ弱い日本人の膵臓を米食による酷使から守る。欧米人の場合は、日本人と比べて膵臓が強いため、長年にわたって大量に糖質を摂ってインスリンを出し続けても、膵臓は疲れず、糖尿病にもならないが、その代わりパヴァロッティのように巨大な肥満と化す。
・糖質制限で糖尿病を治療した作家の宮本輝氏が「文藝春秋SPECIAL」の体験談で語っていることだが、糖質制限食を続けているうちに、以前より集中力がつき、長時間原稿を書いても疲れなくなったという。私も糖質制限生活を半年を超す頃から、ようやくその実感が出てきた。精神的な粘りも出てきて自分のペースで物事が進められるようになった。判断力も以前より増し、同時に色々な物事をこなせるようになった。また糖質制限食を続けていると、肌ツヤのみならず、歯もスベスベになってくる。歯周病が糖尿病の原因の一つになっていることはよく知られているが、以前はよく出血していた歯が素晴らしく輝いてきた。髪の毛も太くなってきている。またがん細胞は糖質を栄養としているため、それを摂らないことによって、ガンの進行や転移も遅らせることができるという研究報告まで出ている。
・睡眠の過不足で肥満による糖尿病の発症リスクが増大することも、森下教授らの研究で分かってきた。「睡眠時間が7~8時間を1とした時、6時間未満では2.5倍。8時間では1.7倍、9時間以上では1.8倍糖尿病の発症リスクが増大します」と森下教授。つまり睡眠は長すぎても短すぎてもいけないのである。
・坪田教授によれば、アンチエイジングとは死なないための研究ではない。人間は生まれた以上はいつか死ぬ。その死ぬ時に、ああ生きてきて良かったなという「いいメモリー」をたくさん持てる人が幸福だ。その「メモリー」をたくさん経験するには、心と体が健康でなくてはいけない。もちろんやむを得ず病気したり、傷したりすることはあるが、できるだけ健康管理し、様々なメモリーを体験できるような体を作っておくことが大切だという。
・坪田教授によると、2002年に筑波大学で吉本興業の協力を得て、興味深い実験が行われたという。一日目は、ご飯を食べてから教授の難しい話を聞いて血糖値を測った。2日目に、ご飯を食べてから漫才師の愉快な話を聞いて血糖値を測ったところ、漫才を聞いた後の測定の方が血糖値の平均が47も下がっていた。笑うことでも血糖値は下がるのだ。だから糖質制限ダイエットも、その結果を確かめながら、毎回ごきげんな気持ちでやらなければならない。坪田教授曰く、「笑う門には福来たる」である。アンチエイジングの基本は「食事、運動、ごきげん」と言われる。それだけ楽しく続けることが大事なのだ。
・ダイエットをするためには、まず毎日、体重を測定し、それをノートに記録することから始めましょう。そして自分の目標とする体重を決めることです。最初は数十キロを一気に減量すると言った大きな目標を立てずに、まず3ヶ月で5kgから10kg減らす程度のものでいいのです。けれどもダイエットを続行している人の中には6ヶ月で15kg、20kg減量に成功している人も多いのです。要はダイエットを持続しようというモチベーションを失わないことです。
・朝、昼、夕の毎食ごとにできるだけ野菜を数種類、しっかり摂って頂きたいと思います。かなり多い量ですが、一日350gを目安に、緑黄色野菜、淡色野菜をたくさん食べましょう。たとえばサラダであれば、大きなサラダボール一杯の野菜を一食分に。レタス、きゅうり、トマト、スライスした玉ねぎ、アスパラガス、サラダ菜、カイワレ大根等に、茹で卵を一個をくし切りにして添えます。また生ハムを加えてもいい。ノンオイルのドレッシング、又はシーザーサラダドレッシング、ゴマドレッシング、日によってカロリーハーフのマヨネーズをかけます。生ハムは何もかけず、スライスした玉ねぎか、カイワレ大根を巻いて食べましょう。気をつけなければいけないのは糖質の高いサラダ。ポテトサラダやカボチャサラダは避けてください。その他要注意の野菜はレンコン、トウモロコシ、そら豆、くわい、ゆり根などは×です。要注意の野菜以外は多量に摂取しても大丈夫です。日によって大根を細くスライスし、サラダ用の海藻と混ぜ合わせ、ドレッシングで食べるのもいいでしょう。あっさりした味わいで、食べやすいと思います。野菜や海藻類にはビタミン、ミネラル、食物繊維の栄養素が含まれていて、多量に摂っても太る心配はありません。
・生姜は、約7割の漢方薬に使われているほど、薬効の優れた食材と言われます。生姜は体を温める効果があり、また抗酸化作用によって、老化防止、ガンの発生や進行を防ぐ働きがあると指摘されています。薬効成分を最も多く含んでいるのが、スーパー等で売られている「ひねりショウガ」で、表面がなめらかでハリのあるものを選んでください。買ってきた後、湿らせた新聞紙かキッチンペーパーで包んで保存しましょう。生姜は皮と身の間に薬効成分が豊富に含まれていますから、水で皮をよく洗って、皮ごとお料理に使いましょう。お味噌汁には飲む直前に、すり下ろした生姜をお椀に入れるのを習慣にしてください。温め効果は抜群です。煮魚や野菜の煮物、ふろふき大根、おでん等には生姜を細かく刻んでいれます。また鍋物には、すり下ろした生姜を取り分ける食器、お鉢などに入れましょう。
・大豆製品である豆腐、納豆、おから、ゆば、豆乳、厚揚げ、薄揚げ、高野豆腐、がんもどき等は、糖質が低いので毎日食べても良い食品です。大豆タンパクを積極的に摂ることで内臓脂肪が減少し、中性脂肪の数値を下げ、善玉コレステロールを上げてくれます。また大豆食品はカリウムを含み、体内の余分なナトリウムを排出する作用があるため、高血圧の方には降圧作用が認められるとされています。
・豆腐には植物性タンパク質と、高脂血症(脂質異常症)を予防する不飽和脂肪酸、脳の働きを良くする大豆レシチン、カルシウム、カリウム、亜鉛・鉄などのミネラル、ビタミンB1、B2、Eをバランス良く含んでいます。栄養学的にみて、超健康食品と言われる所以です。カリウムには利尿作用があり、高血圧の方は、毎日摂ってほしい食品です。ビタミンB1は炭水化物(糖)の代謝作用、B2は肌荒れ、肝臓病、解毒に効能があると言われています。
・納豆は、中国から伝わり、寺院で僧侶が改良を加え、寺の納所で作られたたため、納豆と呼ばれるようになったということです。納豆は消化が良く、強肝作用、高脂血作用を持つビタミンB2、B6を多く含み、血栓(脳梗塞、心筋梗塞の原因となる)を溶かすのに役立つナットウキナーゼを含んでいます。納豆菌は腸の中の病原菌を殺し、発がん物質の発生を抑制してくれるのです。このようにみてみると、豆腐と納豆は健康的な体質に改善するために不可欠であり、優良なダイエット食品といえると思います。
・魚のイワシ、アジ、カツオなどは、中性脂肪やコレステロールを低下させるEPAや脳を活性化させるDHAを含有しています。アジはタウリンの含有量が多く、動脈硬化、高血圧、脳血栓、肝臓病の予防、治療に有効です。イワシはカルシウムを多く含み、精神の安定効果があり、脳神経の働きを良くし、老化予防につながる食品です。サケには「サーモン・ダイエット」という言葉があるほど、体を温め、引き締める作用があります。肥満症の方にとっては、絶好の食品といえます。スモークサーモンをスライスした玉ねぎ、カイワレ大根と一緒に摂る。また、ムニエルにしたり、しめじ、玉ねぎ、ピーマンとともにホイル焼きにして、レモンをかけて頂きましょう。エビは、お料理には利用度の高い食材です。車エビは、お刺身や天ぷらに、大正海老はフライに、お好み焼きや、かき揚げなどには桜エビを使います。エビが含有するアミノ酸は、血中コレステロールを下げ、血栓を予防するタウリンも含んでいます。
・肉は必須アミノ酸を含有する良質のタンパク質です。牛肉にはビタミンB2、鉄分が多く含まれていて、体を温める作用があるのです。豆腐、キノコ類、野菜と一緒にすき焼きにしたり、ステーキや焼き肉にして、たっぷりの野菜と一緒に食べるようにしましょう。
・豚肉にはビタミンB1が抜群に多く含まれています。酢豚、トンカツを摂る時も、野菜をたっぷり摂るように心掛けましょう。鶏肉は、低脂肪のささみを、牛肉、豚肉は、脂身の少ない赤身を選びましょう。一日のお肉の摂取量は60~70g程度が良いと思います。「糖質制限ダイエット」の場合、主食を抑え、副菜をしっかり摂る食事法ですから、高脂肪、高カロリー、高タンパクになり過ぎないよう配慮することも必要であろうと思います。
・一日に摂取する食事の品目は、できるだけ多く、30品目に少しでも近づけるようにしましょう。これはあくまでも目標ですから、日によって25品目であったり、28品目であってもいいと思います。野菜炒めや野菜サラダだけでも、10品目くらいになります。好きな食品だけを大量に摂るという偏った食事内容にならないための目安であり、できるだけ種々の食材を摂るようにするのが大切なことなのです。
・野菜中心の食生活をし、糖質の高い主食、炭水化物を制限していると、体調が大変よくなります。集中力が増し、疲れにくくなり、肌はツルッとしてきます。「糖質制限食」がアトピーの方の治療にも良いというのも理解できます。江部康二医師によると、「糖質制限食をしていると、確実に血管の老化を防止できます」と言っておられます。老化はまず血管から始まるとも言われます。悪玉コレステロール、中性脂肪、血糖値、これらの数値が高いと、血管の老化が進んで、全身が老化していくのです。野菜類をたくさん摂り、糖質の高い食品を避ける食生活を継続するということは、ダイエットのみならず、アンチエイジング(老化防止)の効果があることも、よく認識していただきたいと思います。美しく健康的で、若々しく生きるために「野菜ダイエット」「お豆腐ダイエット」「糖質制限ダイエット」を長く持続させてくださることを願っています。
・ダイエットを成功させる13カ条
1 毎朝体重を量り、記録しましょう
2 野菜は1日350gを目標に、緑黄色野菜、淡色野菜など、多種類の野菜をたくさん摂るようにしましょう。食事の時は、野菜から先に食べましょう。
3 糖質の高い食品、炭水化物(ご飯、パン、麺類)。高糖質の飲料は制限し、糖質の低い食品、糖質ゼロの飲料に替えましょう。
4 白砂糖を使うのは止めましょう。
5 できるだけ無農薬の玄米食にしましょう。玄米はよく噛んで食べてください。次第にご飯を食べる量が少なくなります。
6 豆腐は糖質が低く、超健康食品ですから、毎日摂るようにしましょう。ダイエットにとって、豆腐と野菜は不可欠で、最良の食品です。
7 昼食が外食になる場合、ご飯、麺類などの量は少なめにしましょう。そのお店のメニューに野菜サラダなどがあれば、一品添えてください。そして必ず野菜から先に食べることをお忘れなく。
8 夕食の糖質(ご飯、麺類)などは、必ずカットしてください。夕食に糖質の高い食品を摂るのが一番太る最大の原因になります。
9 食べたいものがあれば、我慢しないで、お昼に少量を摂りましょう。糖質過多は万病のもとですし、ダイエットにも良くありません。
10 ストレス、「体の冷え」は、太る原因になります。体を温めてくれる食品を摂りましょう。
11 好きなことをして、ストレスを解消させましょう。たとえば音楽を聴いたり、読書をする。友人とティータイムを共にする。時には旅に出かけるなど、自分にとって楽しい時間を持つことは、精神的なリラックスが得られるでしょう。
12 毎日のように口に入れる食品について、その栄養素の作用と効能を、よく理解しておきましょう。ダイエットに有効な食品などは記憶して頂きたいと思います。
13 外出の時は、早足で歩き、体をよく働かすようにしましょう。そして、夜眠る前には、軽くストレッチ体操をして、血液の循環を良くしましょう。
良かった本まとめ(2018年上半期)
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