喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

変装

2010-05-19 | 読後感



17~8年前に看護学校の教員をしていた時、
上司が持っていて、借りて初めて読んだ。

1988年発行で、もう廃版になっていて、
本屋や出版社に当たっても手に入れ難く、
アマゾンで検索し、古本だけど手に入れることができた。

アメリカの老人たちのライフスタイルに非常に興味を持ち、
3年の間、実際、老人に変装して暮らした
この本の著者でもある、当時26歳の工業デザイナーの話です。

この経験から、彼女は
老人問題の多くは周囲の人達が
態度や見方を変えれば解決できる。
年をとった人達の心理や対人関係の難しさは、
多くの場合、周囲の人々の態度から生じると書いている。
「老い」という言葉は
役に立たない、醜い、大切にされず価値のないものといった
悪いイメージを抱かれがち。
このような感覚こそ変えなければならないと、
20数年前に書かれているが、
今でも老人のイメージはあまり変わっていないように思う。

以前、永六輔さんの本で、
「年寄り笑うな行く道だもの」といった内容の
言葉があったように思う。

身を持ってその「行く道」を体験した『変装』の著者は
「老人を価値ある人とみなし、
尊敬してくれる人がそこにいなければ、
人生は、彼らにとってわびしいままであろう」
「一般の人からのもっと思いやりに満ちた態度」と書いている。
そして、すべての年代の人々にとって、
「人間関係が一番大切、
愛すること、思いやること、そして分かち合うことが究極的には重要」
であることに気づいたと。

これって、当たり前のことのようで、難しい!



『変装』
著 者:パット・ムーア
訳   :木村治美
出版社:朝日出版社






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

携帯で発がん、確認できず

2010-05-19 | 健康
以前、紹介した
携帯電話の使用と脳腫瘍の関係、
このほど、国際がん研究機関が、
「使用が脳腫瘍の発生の危険を増やすとは認められない」
という調査結果をまとめたそう。

また、累積使用時間が1640時間以上使った人の割合が
神経膠腫患者で健常者の1.4倍という結果も出たけど、
これは「統計の偏りや誤差によるもので、
因果関係があるとは解釈できない」とのこと。

1640時間が1日何時間の使用になるのか分からないけど、
携帯電話の使用と脳腫瘍の関係は『ない』
ということらしい。

久しぶりの平日休みで、
理事長の百数件のメールを整理していて、
その内の一件でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする