詠み人知らずの有名な川柳、
『鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥』のように、
徳川家康は「待つ天才」だと。
家康は天下取りを信長と秀吉が消えるまで、
辛抱強く待った。
この時代、「待つ」とは、生きつづけることだと。
家康は長生きするために心身の鍛錬に心がけ、
粗食を通したそう。
また、薬を自ら調合し、病気にも備えていたそう。
『和剤局方』という医学書を座右の書として、
陣中にも持参したほどで、
医薬にとても研究熱心だったそう。
正倉院は天皇の許可がないと開扉できないが、
家康は二年連続で開けており、
日本の長い歴史のなかで、
正倉院を二回も開けた権力者は、
家康、だだ一人だそう。
生き延びるために、正倉院の中に収められている
「紫雪」という秘薬が欲しかったのだとか。
三人の中では、信長が四十九歳、秀吉が六十三歳、
家康は七十五歳と一番長く生きている。
薬を通して、家康の天下取りの
ドキュメンタリー?・・・・・・小説。面白かった!
ただ待つだけではダメだめだということ。
家康はそれなりのことをしっかりやっとる。
2011年の大河ドラマ 江を思い出した。
実は樹里ちゃんと理君のファンで、
DVDまで買ったほど・・・・・高かったぁ
『我に秘薬あり』
著 者:山崎光夫
出版社:講談社