喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

我に秘薬あり

2014-08-03 | 読後感

詠み人知らずの有名な川柳、
『鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥』のように、
徳川家康は「待つ天才」だと。
家康は天下取りを信長と秀吉が消えるまで、
辛抱強く待った。
この時代、「待つ」とは、生きつづけることだと。
家康は長生きするために心身の鍛錬に心がけ、
粗食を通したそう。
また、薬を自ら調合し、病気にも備えていたそう。
『和剤局方』という医学書を座右の書として、
陣中にも持参したほどで、
医薬にとても研究熱心だったそう。

正倉院は天皇の許可がないと開扉できないが、
家康は二年連続で開けており、
日本の長い歴史のなかで、
正倉院を二回も開けた権力者は、
家康、だだ一人だそう。
生き延びるために、正倉院の中に収められている
「紫雪」という秘薬が欲しかったのだとか。


三人の中では、信長が四十九歳、秀吉が六十三歳、
家康は七十五歳と一番長く生きている。



薬を通して、家康の天下取りの
ドキュメンタリー?・・・・・・小説。面白かった!

ただ待つだけではダメだめだということ。
家康はそれなりのことをしっかりやっとる。

2011年の大河ドラマ 江を思い出した。
実は樹里ちゃんと理君のファンで、
DVDまで買ったほど・・・・・高かったぁ



『我に秘薬あり』
著  者:山崎光夫

出版社:講談社

 

コメント
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