「人命第一」
「テロに屈しない」
人命第一で身代金を払えば、
テロに屈したことになるし・・・・・・
身代金を払わなければ、人命が失われるし・・・・・
元シリア大使で、中東地域に約10年勤務した国枝昌樹氏は、
「日本政府は、テロには屈しないという基本姿勢を貫くでしょう。
犯行グループによる不法な要求に対しては、従来どおり
〈ノー・コンセッション(譲歩しない)の原則〉に従って毅然と対処する。
しかし、人命の救出にはあらゆるチャンネルをつかって
最大限の努力をするということです。
わたしたちは、今政府の交渉を全面的に信頼し支援して、
同時に努めて冷静に推移を見守るべきです。
それが政府の交渉力を高め、イスラム国に対する抑止力になります。
イスラム国は、日本の報道をつねにウオッチしています。
フィーバーした国民的反応は、
アピールが目的の彼らを利することになりかねません。
この卑劣な事件が無事解決してから、
さまざまな論点を明らかにしていくべきなのです」と。