喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

2月9日の中日春秋から

2018-02-14 | 徒然日記



そう言えば、以前、詩人の吉野弘さんこんな記事、書いたんだったと。
ヌンとヌーン調べてたら、
こんな詩も見つけた。

韓国語で

 

韓国語で

馬のことをマルという。

言葉のことをマールという。

言葉は、駆ける馬だった

熱い思いを伝えるための――。

 

韓国語で

目のことをヌンという。

雪のことをヌーンという。

天上の目よ、地上の何を見るために

まぶしげに降ってくるのか。

 

韓国語で

一つのことをイルという。

仕事のことをイールという。

一つ一つの地味な積み重ねが

仕事だ。

 

韓国語で

行くよということをカマという。

輿(みこし)のことをカーマという。

行くよという若い肩の上で

輿が激しく揉まれはじめる。

 

韓国語で

一周年のことをトルという。

石のことをトールという。

石の縞目に圧縮された、時の堆積――

一周年はどれだけの厚みだろう。

久々に、吉野弘さんの詩にめぐり合う。

コメント
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