倶知安町字山田の地価が全国一急騰したことで、あれこれ誤解が生じておる。
つまりは、倶知安町のどこもかしこも地価が上がっておるような大勘違いじゃ。
実際、押し寄せるOGで値上がりしておる土地は、せいぜい半径500メートルのごく狭い範囲。
確かに、スキー場のそばなら坪単価30万円、40万円ともいわれるけど、1キロも離れれば坪1万円、2万円から、坪数千円の世界なのじゃ。
山田地区から10キロ?ほど離れた倶知安町のJR駅前、いわゆる商業地などは、地価の値下がりこそあれ、いまのところ値上がりする気配はない。
いわるゆる「シャッター街」となりかねない状況になんら変化はない。
倶知安町の商業地の地価はせいぜい横ばいが精一杯。
もっとも賃貸料の安さもあって、OG目当ての商店もポツポツできつつあり、新たな商業地として発展する可能性もないではない。
ここはちょっと楽しみだけどね。
一方、おぢの小屋がある「比羅夫地区」。
ここは、スキー場までクルマで10分、距離にして7キロほど。
あたり前だけど、スキー場まで徒歩で行けない土地なんぞにOGの皆々様の関心などあるはずがない。
つまりはおぢの小屋周辺も、地価が値上がりする気配はまるっきりない。
ようは今回の地価上昇は一極集中。
ヒラフスキー場周辺のごく狭い地域だからこその値上がり。
だから「これは実需で、バブルじゃない」というのも一理ある。
だけど実際にはOG間で安普請の建物が、次々と転売されているのも事実。
というわけで実需の一方、マネーゲームの側面も否定できないのが山田地区の現状じゃ。
倶知安と名がつけば、どれもこれも土地が値上がりしておるような“勘違い”はしないようにね。
どもこもならん土地を、相場を無視した高値で売り買いするような事態が起きないか、どうにも心配なおぢでござった。