おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

ばか者たち

2008年01月05日 | Weblog

「♪君の行く道は~果てしなく遠い なのになぜ~何を探してぇ 君は行くのか~そんなにしてまで」
と昭和四十年代に歌ったのは、「ブロードサイドフォー」でござりました。
中学生だったおぢは、TVドラマの主題歌だったこの歌に、なぜか胸がキュンとしたものでした。

きのうの午後、吹雪の中を長身の若者がおぢの小屋に突然やってきた。
で、
「駅から無料の循環バスがあるって聞いて」
「6人、いや10人で札幌から来て、ペンション予約して」
「スキー場まで歩いて何分かかりますか?」

さっぱり要領を得ないことをのたまっておる。
どうやらJR倶知安駅で下車するところを、間違えて無人駅の比羅夫で下車しちゃった。
実は、倶知安駅から出ておるらしい無料循環バスでスキー場へ向かい、ペンションに泊まる予定だったらしい。

おぢの小屋は、比羅夫駅からそう遠くはないが、歩けばそこそこの距離じゃ。
スキー場まではここから約8キロ、雪道を歩けば30分では着きませぬ。
男女合わせて10人が、吹雪の中を歩いてスキー場を目指したが、不安になっておぢの小屋を訪ねた、ってことらしい。

しかも彼らの服装といったら、これが山の中にやって来るスタイルではござりません。
若い女性の中にはレギンスにミニスカもいるのじゃ。
晴れのよい天気ならいざしらず、吹雪の中では凍傷になっても不思議はない。

どういう計画だったのか、誰が中心になって動いておるのかも不明。
しかも10人じゃ。
も少しちゃんとした判断が出来なかったのかねぇ。

で、こうアドバイスいたしました。
「寒いから、まず駅へ戻って、ペンションに電話して、迎えて来てもらえるかどうか聞いて、それが無理ならタクシーを呼びなさい」
と極めて常識的なことをお伝えいたしました。

一行は、おぢの小屋の前で5分ほどうだうだしてから、ぞろぞろ駅へ戻って行きましたです。
ほどなく、あるリゾートの小型バスがやってきておった。
無事ペンションに向かったのでしょうなぁ。

下車駅を間違えることはある。
だけど外は吹雪。
女性が多いのに、スキー場までどれほどの距離があるかもさっぱり判らず、10人のばか者たちは歩き出したのじゃ。

駅前にも人家があるんだから、そこで尋ねりゃいいものを。
何考えてんだか、考えてないんだか。
しかも、便利な携帯電話持ってるのにじゃ。

どこの大学生かわかりませぬが、はっきり言って頭が悪い。
10人でいったいどんな計画したんだか。
なんとも無謀なばか者たちよ。
あんたらがこれから行く道は、果てしなく遠いのぉ~