午前6時の気温はプラス18度。
木々や草木が大きく揺れるなど、けっこう強い風が吹いてます。
雨は上がったように見えましたけど、外に出たら細かな雨でした。
予報によると、昼前までこんなお天気で、午後からは晴れるらしい。
最高気温は22度に止まるそうだ。
ご当地のあちこちに秋の気配が漂ってまいりました。
北海道の短い夏は終わりましたぁ~ 残念!!
さて、
標準時間を1~2時間早める「サマータイム」(夏時間)だ。
朝日新聞電子版は、遠藤利明自民党東京五輪実施本部長が24日、9月に党の議員連盟を立ち上げて検討を進める考えを明らかにしたと伝えておる。
ようは9月に「サマータイム議連」を立ち上げるってことだ。
過日も書きましたけど、なんでまたサマータイム制なのかがわかりません。
東京五輪は暑いからってことらしいけど、以前も書いた通り、早い時間に競技をスタートさせればいいだけの話だ。
マラソンなんぞ、午前5時スタートなら、さすがに少しは涼しい。
早朝で観客が会場に来ることができないなら、期間中だけ公共交通機関の運行開始を早めればいいだけのこと。
わざわざニッポン全国にサマータイムを導入するって話かね。
そんなこんな、読者の皆さまは、覚えておりますでしょうか?
経産省の思惑でスタートした「プレミアムフライデー」ですわ。
ニッポン国民もうほとんど覚えていないとは思いますから、おさらいしますけどさ。
導入されたのは2017年2月というから1年ちょいと前のこと。
「働き方改革」の一環だそうで、当初は大騒ぎだった。
ようは金曜日は夕方3時に仕事を終えて、買い物や旅行などを楽しもうというのがお役所のもくろみ。
実際には、飲食店なんかで金曜夕方はビールが割安だったり、セールやキャンペーンが行われましたけど、1年半が経って、世間の皆さんはもう完全に忘れてますわ。
いまどき「今日はプレミアムフライデーだから、仕事は早く切り上げる」なんて企業は聞いたことがない。
経産省が旗振りしてみたももの、大騒ぎしてネズミ1匹も出やしないって話ですわ。
でもって、今回のおバカなサマータイム制も、安倍総理のおぼえめでたい経産省がまたぞろ登場なのだ。
もっとも、遠藤利明自民党東京五輪実施本部長も、臨時国会への法案提出や来年の試行については「あり得ない」と述べ、早期導入には消極的な考えを示したそうだ。
当たり前です!!
ロシアなどの一部では、サマータイムへの切替え時期に救急車の出動や心筋梗塞による死亡者が増加するそうだ。
「数千億円規模の経済効果」があるとする試算もあるそうだけど、根拠を支援してよ、って話だ。
第一、パソコンなどのソフト改修にかかる莫大な費用と時間はどうしてくれる。
また、省エネになるとかいうけど、「削減効果はピーク負荷の1%程度にすぎない」との声もあるとか。
阪大の下田吉之教授のグループによれば、「サマータイムで家庭の照明代が0.02%減る一方、冷房費は0.15%増える」
「全体として電気代はむしろ0.13%増加する」そうですわ。
それよりなにより、年に2回、政府が人間の「体内時計を狂わす」わけで、そんなもんどう考えても不健康だ。
政府が国民の不健康を招いてどうするの???
極めつけは戦後の短い時期にサマータイムを経験した94歳になるお茶の水女子大学名誉教授の外山滋比古さんのお話。
こう話しておりまする。
「終戦直後の導入期は、電車やバスの乗車時刻をしょっちゅう間違えたものです。数か月して慣れてきたと思ったら、今度はサマータイムが終わり、また生活のリズムが狂う」
サマータイムに慣れてきたところで、また元に戻すって、いやはやですわ。
スウェーデンでは、夏時間が始まった直後の3日間に心筋梗塞発症率が5%高まったとも。
人間の健康にとって、さっぱりいいことがなさそうなのが、サマータイムの実態なのだと申しておきましょう。