おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

携帯料金4割下げ余地ありの「菅ショック」、その裏側とは…

2018年08月29日 | Weblog

 午前6時40分の気温はプラス16度。

Eテレのテレビ体操を終えてスッキリしております。

雨は降っておりませんが、雲が低く垂れこめ薄暗い朝でござる。

きょうのご当地、予報によると終日曇り空で、最高気温は22度に止まるとか。

スカッといたしません。

ところで、

携帯電話会社は「菅ショック」だそうな。

菅官房長官が携帯料金について「4割程度下げる余地がある」と発言したためだ。

おかげさんで携帯各社の株価が菅官房長官の発言で軒並み安い。

なかでもKDDIの下落幅が大きいそうな。

KDDIは経営に占める携帯の割合が大きいためだそうな。

日経新聞はこう申しております。

「政府高官が民間企業の価格や利益水準に言及するのは異例」だ。

中国や北朝鮮ならいざしらず、自由経済のもとで、民間に政府が口出しするなどまことに気持ちが悪い。

そもそも携帯電話料金はしっかり「自由化」されておる。

政府が値下げを強いるなど、まったくもっておかしな話ですわ。

ではありますが、国民からは「ごもっとも!!」の声があるのも事実だ。

確かに携帯電話料金はあまりに高い。

ひとり年間の支払いが10万円を超えるというから尋常ではない。

ガラケーの我が家は二人で年間6万円ですわ。

料金が高止まりしておるのは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社による独占との見方もある。

つまり「競争を活発にすることで、値下げやサービスの多様化が自然に進むように誘導するのが政府の仕事」なのだ。

そんな大事な仕事を、政府は放棄してきたともいえる。

実際には「楽天」が来年秋に新規参入し、風穴があく。

携帯料金が安くなるよう、おぢも期待するばかりじゃ。

こんときに、我が家もスマホ元年になるかしらん…

そんなこんな、民間会社の電話料金に、共産国家並みの口出しをした菅官房長官の狙いは、「景気回復の実感がない」との不満の声だそうな。

アベノミクスがさっぱりだからこうなる。

日経は「家計負担を減らし高齢者や若年層の支持を得るの狙い」だと伝えておる。

つまり景気回復の実感だ。

年間10万円の負担が4割下がれば、手元に4万円が残る。

家計負担が減り、別の消費にまわす余裕も出ると見ておるそうな。

なんのことはない、アベノミクスによる経済政策の失敗を隠ぺいする狙いだから呆れます。

いっそう競争を促すための「携帯電話政策」の失敗でもある。

経産省から携帯電話会社への天下り、いっぱいいるんだろう。

「電話料金が安くなる」から「菅さん、よくぞ言ってくれた!!」と手放しで喜ぶのは政府の思うつぼ。

世の中はしっかり斜めから見ないことには真実が見えてこない場合もあるということですわ。

「ボーッと生きてんじゃねぇよ!」とチコちゃんに叱られそうな菅ショックなのでした。