先週金曜日のガイド中に、樹海の中で不思議なものを見かけました。
木の根元にうず高く降り積もったような綺麗なオレンジ色の粒々です。
ちょっと暗めな色から明るいオレンジ色まで色は微妙に違いますが、
妙に大きさも形もそろっています。皆さん、これ何だと思いますか?

写真を撮って各方面(どこでしょう~?笑)に問い合わせたところ、
カミキリ虫か蛾の幼虫の糞ではないかと教えてもらいました。
糞をどけると穴があるはずだとのこと…。
先日さっそく確認に行ってきました。良く観察して見ると糞をどけるまでもなく、
粒々の山の一番上に粒と同じぐらいの大きさの穴が見つかりました。
この穴からポイポイ捨てた糞が転がり落ちてなだらかな山を作っていたようです。

それにしても大きさも形も見事に揃った粒ですよね。(感心)
この粒の山は30分のコース中2か所にありましたが、2か所ともヒサカキの木の下でした。
やはり好みの木があるのでしょうね。
ちなみに粒をつぶしたら、粉々になって土と見分けがつかなくなりました。
木に穿孔し材を食い荒らす虫は林業の世界では害虫ですが、
この数え切れないほどの木の幹が乱立する樹海の中で、
自分の排泄物をきちんと巣の外に捨てて土に戻し、ひっそりと暮らす虫達のことを思うと、
本当は害虫などというものは自然界には存在しないのだろうな、と思います。
自然は常に変化しながらも絶妙なバランスを保っていて、何か一つのものが増えすぎない仕組みがあるように思います。
人間がそのバランスを崩しさえしなければ…。
ところで帰宅してさらに調べたら、どうやらこの虫の正体はゴマフボクトウの幼虫らしい
ということがわかってきました。
ゴマフボクトウといえば私の家のテーブルクロスの上に産卵した蛾ではないですか!
(どんな蛾か知りたい方は9月10日の日記をご覧ください。)
う~ん、ますます親しみが湧いてきました(笑)。
さて、今日の日記の写真がウン○の写真だけというのでは寂しいので、
同じ時に見かけた可愛い花をご紹介します。
キッコウハグマ。薄暗い森の中で足元に咲く可憐な花です。
ほとんどが種になっていましたが2株だけまだ咲き残っていました。

良く見ると種も綺麗です。フワフワの綿毛が花火のようです。

こんな立派な綿毛があれば
樹海の中のわずかな風でも、少しは遠くに飛んで行けそうですね。
頑張って風に乗って、どこかで芽を出し、来年にはこの森に沢山の可憐な花を咲かせてほしいです。
ところで最後に報告があります。
先日、森林インストラクターの試験に合格しました!
森林インストラクターって何?と思われる方も多いと思いますが、
一言で言うと「森の案内人」という感じでしょうか。
実はこの試験、難しいので定評があります(毎年の合格率は15~25%です)。
森林、林業、レクリェーション、安全、と試験範囲が広い上、
「森林の効用について300字以内で述べよ」みたいな記述式の問題が多くて、
時間内に書ききれないというのが難易度の高さの原因のようです。
勉強はかなりハードでしたけれど、この試験のために、
森の構造や役割をはじめ多岐にわたる課題を300字~500字にまとめる練習を
繰り返したことが、今、実際のガイドの現場でと~っても役に立っています。
これから少しずつ全国の森林インストラクターの方々と交流して他の地域のことを学びながら、
ここ伊豆大島の個性&魅力を、たくさん見つけていきたいです。
楽しい発見があったらこの日記で報告しますね!
(カナ)
木の根元にうず高く降り積もったような綺麗なオレンジ色の粒々です。
ちょっと暗めな色から明るいオレンジ色まで色は微妙に違いますが、
妙に大きさも形もそろっています。皆さん、これ何だと思いますか?

写真を撮って各方面(どこでしょう~?笑)に問い合わせたところ、
カミキリ虫か蛾の幼虫の糞ではないかと教えてもらいました。
糞をどけると穴があるはずだとのこと…。
先日さっそく確認に行ってきました。良く観察して見ると糞をどけるまでもなく、
粒々の山の一番上に粒と同じぐらいの大きさの穴が見つかりました。
この穴からポイポイ捨てた糞が転がり落ちてなだらかな山を作っていたようです。

それにしても大きさも形も見事に揃った粒ですよね。(感心)
この粒の山は30分のコース中2か所にありましたが、2か所ともヒサカキの木の下でした。
やはり好みの木があるのでしょうね。
ちなみに粒をつぶしたら、粉々になって土と見分けがつかなくなりました。
木に穿孔し材を食い荒らす虫は林業の世界では害虫ですが、
この数え切れないほどの木の幹が乱立する樹海の中で、
自分の排泄物をきちんと巣の外に捨てて土に戻し、ひっそりと暮らす虫達のことを思うと、
本当は害虫などというものは自然界には存在しないのだろうな、と思います。
自然は常に変化しながらも絶妙なバランスを保っていて、何か一つのものが増えすぎない仕組みがあるように思います。
人間がそのバランスを崩しさえしなければ…。
ところで帰宅してさらに調べたら、どうやらこの虫の正体はゴマフボクトウの幼虫らしい
ということがわかってきました。
ゴマフボクトウといえば私の家のテーブルクロスの上に産卵した蛾ではないですか!
(どんな蛾か知りたい方は9月10日の日記をご覧ください。)
う~ん、ますます親しみが湧いてきました(笑)。
さて、今日の日記の写真がウン○の写真だけというのでは寂しいので、
同じ時に見かけた可愛い花をご紹介します。
キッコウハグマ。薄暗い森の中で足元に咲く可憐な花です。
ほとんどが種になっていましたが2株だけまだ咲き残っていました。

良く見ると種も綺麗です。フワフワの綿毛が花火のようです。

こんな立派な綿毛があれば
樹海の中のわずかな風でも、少しは遠くに飛んで行けそうですね。
頑張って風に乗って、どこかで芽を出し、来年にはこの森に沢山の可憐な花を咲かせてほしいです。
ところで最後に報告があります。
先日、森林インストラクターの試験に合格しました!
森林インストラクターって何?と思われる方も多いと思いますが、
一言で言うと「森の案内人」という感じでしょうか。
実はこの試験、難しいので定評があります(毎年の合格率は15~25%です)。
森林、林業、レクリェーション、安全、と試験範囲が広い上、
「森林の効用について300字以内で述べよ」みたいな記述式の問題が多くて、
時間内に書ききれないというのが難易度の高さの原因のようです。
勉強はかなりハードでしたけれど、この試験のために、
森の構造や役割をはじめ多岐にわたる課題を300字~500字にまとめる練習を
繰り返したことが、今、実際のガイドの現場でと~っても役に立っています。
これから少しずつ全国の森林インストラクターの方々と交流して他の地域のことを学びながら、
ここ伊豆大島の個性&魅力を、たくさん見つけていきたいです。
楽しい発見があったらこの日記で報告しますね!
(カナ)