木炭ができ上がっていました! 11月20日に引き続き、炭焼きのまとめをしておくことにします。実は、先週私が所用で島を離れている間に、炭焼き師匠のMさんが1人で炭を窯から出す:窯だしをしていたのでした。
窯口を開ける時の、緊張と感動の一瞬がお届けできませんでした(涙)。最初の写真が窯から出したままの炭です。
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上の写真は、ノコギリで切った断面と、それを縦に割ったもの。このマテバシイの炭は、なかなか面白い模様ができてますね。今回、比較できませんがツバキ炭とは全く違います。
使った炭窯が、もう何年も使われていませんでしたし、あの窯をMさんが借りるのも初めてでしたので、上手く炭化しているのか心配だったとのこと。ネズミの仕業などで、どこかに空気の通る穴があったりして密閉できないと、最悪の場合、炭にならず灰になってしまうことがあるそうです。Mさんはそんな不安もあって1人で窯だしをしたのでしょうか。
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マテバシイの樹皮が、みごとに剥がれていました。これは木の水上げの盛んな春に伐採したからだそうです。内側から見たところですが、飾って置きたいような造形です。
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これは樹皮が剥がれた幹の内側、とっても堅く仕上がっています。木は炭素が約50% その他、酸素、水素、チッソ、灰分や微量成分など。炭窯の中が高温になって炭素以外の成分が全て煙になって抜けてしまうと、真っ黒な炭素のかたまりになるのだそうです。最初の画像で、茶色く見える一部分は、上手く炭化していませんでした。
ちなみに、偽装殺人か?とウワサの事件で使われた「練炭:れんたん」は、石炭・コークス・木炭を粉にしてピッチを加え、着火しやすく作られているそうです。今まで私は、石炭の粉を練ったものとばかり思い込んでいました。(恥)
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久し振りに炭をおこしました。いいものですね。木炭を生活の中で使うには、専用の道具があると便利です。(なくても工夫できるものもありますが)
若い方は使ったことのない道具もあると思います。右は移動式簡易かまど「七輪:しちりん」です。側面の通風口を開閉して火力を調節します。江戸時代にお金の「七厘:しちりん」ほどのわずかな炭で煮炊きが出来る、ということから名付けられたそうです。
左上のナベのような「炭おこし器」は、底がアミ状になっていて、これに炭を入れてコンロで着火させます。「火箸:ひばし」か、火ばさみも必要ですね。
全国の木炭の生産は、昭和30年頃がピークで、その後は石油やガスのコンロが普及し炭の需要は急に減りました。でもまた最近、木炭や木酢液(もくさくえき)が再認識され、炭焼きが見直され始めたので、里山や雑木林に人の手が入れられるようになってきたようです。
本物の火のぬくもり、火の大切さを実感して、改めて山や木々の貴重さに気付かされた思いです。
(なるせ)
窯口を開ける時の、緊張と感動の一瞬がお届けできませんでした(涙)。最初の写真が窯から出したままの炭です。
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上の写真は、ノコギリで切った断面と、それを縦に割ったもの。このマテバシイの炭は、なかなか面白い模様ができてますね。今回、比較できませんがツバキ炭とは全く違います。
使った炭窯が、もう何年も使われていませんでしたし、あの窯をMさんが借りるのも初めてでしたので、上手く炭化しているのか心配だったとのこと。ネズミの仕業などで、どこかに空気の通る穴があったりして密閉できないと、最悪の場合、炭にならず灰になってしまうことがあるそうです。Mさんはそんな不安もあって1人で窯だしをしたのでしょうか。
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マテバシイの樹皮が、みごとに剥がれていました。これは木の水上げの盛んな春に伐採したからだそうです。内側から見たところですが、飾って置きたいような造形です。
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これは樹皮が剥がれた幹の内側、とっても堅く仕上がっています。木は炭素が約50% その他、酸素、水素、チッソ、灰分や微量成分など。炭窯の中が高温になって炭素以外の成分が全て煙になって抜けてしまうと、真っ黒な炭素のかたまりになるのだそうです。最初の画像で、茶色く見える一部分は、上手く炭化していませんでした。
ちなみに、偽装殺人か?とウワサの事件で使われた「練炭:れんたん」は、石炭・コークス・木炭を粉にしてピッチを加え、着火しやすく作られているそうです。今まで私は、石炭の粉を練ったものとばかり思い込んでいました。(恥)
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久し振りに炭をおこしました。いいものですね。木炭を生活の中で使うには、専用の道具があると便利です。(なくても工夫できるものもありますが)
若い方は使ったことのない道具もあると思います。右は移動式簡易かまど「七輪:しちりん」です。側面の通風口を開閉して火力を調節します。江戸時代にお金の「七厘:しちりん」ほどのわずかな炭で煮炊きが出来る、ということから名付けられたそうです。
左上のナベのような「炭おこし器」は、底がアミ状になっていて、これに炭を入れてコンロで着火させます。「火箸:ひばし」か、火ばさみも必要ですね。
全国の木炭の生産は、昭和30年頃がピークで、その後は石油やガスのコンロが普及し炭の需要は急に減りました。でもまた最近、木炭や木酢液(もくさくえき)が再認識され、炭焼きが見直され始めたので、里山や雑木林に人の手が入れられるようになってきたようです。
本物の火のぬくもり、火の大切さを実感して、改めて山や木々の貴重さに気付かされた思いです。
(なるせ)