グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

万立浜の花たち

2010年06月03日 | 植物
今日は仲間内でナイトツアーの下見に行ってきました。
夜の森はまたまた虫達の世界でした!

しかし正体不明の虫も多く、調べるのに時間がかかりそう…なので
今回は昼間に歩いた万立浜付近の植物を報告します。

今日は晴天で海も静か。絶好の散歩日和でした。

海岸の上の芝生広場で一番目につくのがハマボッスの白い花です。

茎のトップに可愛い花をつけ、あちらこちらで塊になって咲いています。
真上から眺めると本当にきれいです。

下の方の茎にはもう沢山実ができています。

ハマボッスは茎をのばしながら常にトップに花をつけるので、一見いつも同じ花が咲いているようですが、
じつは咲き終わった花は次々に実となり、新しい花に一番良い場所を譲っています。

花が2mmぐらいしかないツメクサも開いていました。

ツメクサは早朝や夕方は花を閉じてしまうのですが、今日は青空の下で思い切り、
めしべ、おしべを伸ばして、虫を誘っていました。
小さな体で精いっぱい自己主張しているような姿が、何ともいえず可愛いです。

やさしいピンク色のハマヒルガオ。

やはりヒルガオには太陽と海が似合いますね。
1日しか咲かず、夕方には花を閉じてしまいます。

ハマヒルガオというと砂浜をイメージしますが、万立浜では、
自分より背の高い草の隙間をぬって道路に這いだし、花をつけています。
でも、最近少し数が減ったような…。

また、この浜ではノアザミを数株観察することができます。
大島で見られる唯一の春咲きのアザミです。

ノアザミは全国にふつうに生息するようですが、大島では数が少なく、
限られた場所でしか見かけないような気がします。

一見秋に見かけるイガアザミとそっくりですが、
総苞片と言われる花弁を包んでいる部分を見ると全然違うので、すぐわかります。
イガグリみたいなイガアザミに比べて、ノアザミはがカップ型でおとなしそうなのです。


そして最後に朝も夕方も可愛い花を楽しませてくれるミヤコグサ。
春から秋まで、かなり長い期間花を咲かせます。

めしべやおしべは合わさった花弁の中でさらにもう1重包まれ、大事にしまわれています。


昆虫が止まると花粉が押し出される仕組みになっているようですが、
昆虫になったつもりで指を乗せてみても、どうもうまくいきません。

こんど、虫から学ばねば~。

海沿いも山も次々に色々な花が咲き、どこを歩いていても本当に楽しいです。
明日はどこを歩こうかな?

(カナ)

コメント
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