梅雨らしく、シトシト、ザーッと降っては止み・・・日が射したかと思うと、また暗くなって、パラパラ・・・。その雨つぶに濡れたガクアジサイが、何ともステキですねェ。見とれてしまいます。
今年もウミガメが産卵に来る季節となりました。
砂浜に卵を産む穴が上手く掘れるように、雨が降って砂浜の砂が湿り気を帯びるのを待っていた・・・というわけではないようです。産卵したいという衝動は、海水温と関係があるようです。
伊豆大島で上陸産卵するアカウミガメは、水温が20℃程になる頃から上陸行動を起こすようになります。
この画像(↑)は、10日程前に砂浜に残されていたウミガメの上陸痕跡です。
今年は、すでに2回上陸が確認できました。2回目は産卵巣も確認しています。昨年も少し書きましたが、この辺り関東エリアはアカウミガメの繁殖地の北限域で、産卵に来る親ガメの個体数は少ないのです。
どのくらいの数かというと、伊豆諸島の全体の合計でも、上陸回数は20回に満たないくらいです。
「みどりの地球大好き会」で調べ始めて19年目になりますが、比較的上陸頻度の多い大島で、
1995年に9回の上陸を確認したのが最高記録です。
昔のことをご存知の方々から「(ご自分が)子どもの頃は(産卵に来るカメが)もっと多かった」と教えて頂きました。戦後、食料品の少ない時代に、「卵を掘って食べてみたがまずかった。茹でても固まらないから気持ち悪いなあ」など。大島ならではの、いろいろな体験談から昔の様子が少しずつ分かってきます。
画像では上陸跡の大きさが分かりにくいですね。この個体の足跡の幅は約80センチでした。
念のため、卵の有無だけ確認して埋め戻し、保護柵をして孵化を待ちます。
ウミガメの話題をこの日記に書く時、カテゴリー「哺乳類、爬虫類、その他」を選んでいます。
もちろん、ウミガメは爬虫類ですが、浜辺の出来事ですし、「海の生物」でもいいです。
大島では陸上で見られる動物相が少ないので、爬虫類の増量のため!カテゴリーに加えている?!(笑)
通常は海中で生活しているウミガメが、上陸中は法的に、どのように扱われるべきでしょう?
鳥獣保護法でしょうか?
お隣りの伊豆半島の南伊豆町では、ウミガメ保護条例を制定して。そのお隣りの御前崎町では、国の天然記念物に指定して保護しています。伊豆大島では・・・まだまだ(汗)
国立公園の大島の砂浜で野生動物が繁殖するのですから、何かしらの保護策があるはず?!
国立公園の特別保護地区では、動物を捕獲し・・・卵を採取し、もしくは損傷することには、環境相の許可が必要(自然公園法)ですが、伊豆諸島の砂浜で特別保護地区に指定されているのは、
新島のシロママ層下の砂浜だけでした。大島にはありません・・・。
当然ながら、上陸しているウミガメは、魚介類ではなく「動物」の扱いです。
東京都では、漁業調整規則(アオウミガメ・タイマイ)、漁業調整指示(アカウミガメ)で漁の規制としての保護です。
砂浜海岸の背後の植生帯や砂の供給源も含めた繁殖地の保護が急がれます。
保護した子ガメたちが、大きくなって戻って来るまでには、もう数年は掛かりそうです。
(なるせ)
【この活動は、東京都漁業調整委員会から承認を得て、調査協力として行なっています】
今年もウミガメが産卵に来る季節となりました。
砂浜に卵を産む穴が上手く掘れるように、雨が降って砂浜の砂が湿り気を帯びるのを待っていた・・・というわけではないようです。産卵したいという衝動は、海水温と関係があるようです。
伊豆大島で上陸産卵するアカウミガメは、水温が20℃程になる頃から上陸行動を起こすようになります。
この画像(↑)は、10日程前に砂浜に残されていたウミガメの上陸痕跡です。
今年は、すでに2回上陸が確認できました。2回目は産卵巣も確認しています。昨年も少し書きましたが、この辺り関東エリアはアカウミガメの繁殖地の北限域で、産卵に来る親ガメの個体数は少ないのです。
どのくらいの数かというと、伊豆諸島の全体の合計でも、上陸回数は20回に満たないくらいです。
「みどりの地球大好き会」で調べ始めて19年目になりますが、比較的上陸頻度の多い大島で、
1995年に9回の上陸を確認したのが最高記録です。
昔のことをご存知の方々から「(ご自分が)子どもの頃は(産卵に来るカメが)もっと多かった」と教えて頂きました。戦後、食料品の少ない時代に、「卵を掘って食べてみたがまずかった。茹でても固まらないから気持ち悪いなあ」など。大島ならではの、いろいろな体験談から昔の様子が少しずつ分かってきます。
画像では上陸跡の大きさが分かりにくいですね。この個体の足跡の幅は約80センチでした。
念のため、卵の有無だけ確認して埋め戻し、保護柵をして孵化を待ちます。
ウミガメの話題をこの日記に書く時、カテゴリー「哺乳類、爬虫類、その他」を選んでいます。
もちろん、ウミガメは爬虫類ですが、浜辺の出来事ですし、「海の生物」でもいいです。
大島では陸上で見られる動物相が少ないので、爬虫類の増量のため!カテゴリーに加えている?!(笑)
通常は海中で生活しているウミガメが、上陸中は法的に、どのように扱われるべきでしょう?
鳥獣保護法でしょうか?
お隣りの伊豆半島の南伊豆町では、ウミガメ保護条例を制定して。そのお隣りの御前崎町では、国の天然記念物に指定して保護しています。伊豆大島では・・・まだまだ(汗)
国立公園の大島の砂浜で野生動物が繁殖するのですから、何かしらの保護策があるはず?!
国立公園の特別保護地区では、動物を捕獲し・・・卵を採取し、もしくは損傷することには、環境相の許可が必要(自然公園法)ですが、伊豆諸島の砂浜で特別保護地区に指定されているのは、
新島のシロママ層下の砂浜だけでした。大島にはありません・・・。
当然ながら、上陸しているウミガメは、魚介類ではなく「動物」の扱いです。
東京都では、漁業調整規則(アオウミガメ・タイマイ)、漁業調整指示(アカウミガメ)で漁の規制としての保護です。
砂浜海岸の背後の植生帯や砂の供給源も含めた繁殖地の保護が急がれます。
保護した子ガメたちが、大きくなって戻って来るまでには、もう数年は掛かりそうです。
(なるせ)
【この活動は、東京都漁業調整委員会から承認を得て、調査協力として行なっています】