3日間、ビーパル取材に同行させてもらいました。
ビーパルといえば、昔からアウトドア雑誌の代表のような有名な雑誌です。(今年で創刊30年だそうです!)
すでに2年前からジオパークの連載をしているとのことで、
伊豆大島ジオパークも2回連続でとりあげてもらえるようです。
この3日間、普段あまり行かない場所に久しぶりに立ち寄ったり、なじみの場所でも違う角度から眺めることで新鮮さを感じたり、今まで見過ごしていたものの新たな価値に気づかせてもらったり…と、とても充実した時間を過ごしました。
まずは私の目に新鮮に写った景色の数々をご覧ください。
1日目
この日記に何度も登場している割れ目火口からの溶岩流
少し近づいて撮ってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/30/f7903e31c4f2f86b9ec6c29a8c94e892.jpg)
様々な形に積み重なった溶岩しぶきが1.5km近く連なる風景が、ほんの少し近づくだけでグッと迫ってきました!
わずかな距離の差が、“風景のもつ迫力”に、かなりな差をつけることを実感しました。
久しぶりに立ち寄ったカルデラ床に走る深いえぐれ。
湯気がモクモク立ち上り、相変わらずのカッコ良さです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/25/5b8292b37526b34cdcfd54d264f33af1.jpg)
でも前回の台風でかなり崩れたみたいで、白い岩がゴロゴロ転がっていて先まで歩くのはあきらめました。
(今度時間のある時に歩ききってみます)
裏砂漠の第2展望台を訪ねるのも久しぶり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/68/79ab52c14af74e868fca48248181b037.jpg)
灰色の雨雲と砂漠の荒涼とした風景が、晴れた時よりも逆に素敵な雰囲気でした。
この日は薄いガスがかかってなかなかクリアな写真が撮れなかったのですが、夕方もう一度山へ上がったら、三原山がクッキリ姿を見せてくれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/af/6b01e01f0473bc7b946f73542ee1d230.jpg)
三原山がパフッ、パフッて吐き出したみたいな雲が浮かんでいて、その形が面白くって思わず写真に撮りました。
2日目
この日は朝、樹海を歩いた後、島の外周を中心に回りました。
昔の噴火で離れたところから飛んできて、やわらかい地面にめり込んだとされるトウシキ海岸の岩。
岩の写真を撮っていたら、突然背後に大きな波しぶきが上がってビックリしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/a1/122da0c2bb1f2e68f15d7b271a90eb3a.jpg)
正式な調査はまだですが、この岩は約1km離れた波浮港の位置から、水蒸気爆発で飛ばされたのではないかと言われています。
だとしたらそれから1200年あまり、この岩はどれほどの大波や強風を体験してきたのでしょうか?
私が岩だったらそのたびに「ワ~!また水蒸気爆発?!飛ばされる~!!」って思ったかも(^_^;)
昔の大きな噴火の地層がよく見える崖の前で…
モデルさんの座っている場所の下は、背景に写っているのと同じぐらい急な崖です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/92/9f849304666d1dc836f80f636d3d82b5.jpg)
「危ないんじゃないの~?」と心配する他の取材陣の言葉にも臆せず、余裕の笑顔。
全然平気なようです。
アウトドア系のモデルさんはたくましいですね~(^^)v
1986年の割れ目噴火で流れた溶岩流のうちの、いちばん短い溶岩流にも寄ることができました。
この溶岩流は短いけれど、今もあまり植物が生えず、黒々としています。
他の溶岩流に比べてここだけ黒いのは何故?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/b1/f7b0c6f4ee69b0e3395d027dfdfecf3d.jpg)
前から「時間ができたら調べに来よう!」と思って、そのままになっているのを思い出しました。
近いうちに溶岩の崩れ方とか、観察に来なければ…。
このあたりの溶岩は気泡だらけでとても軽いものが多く、ブクブク泡立って噴出したマグマの状態を想像できます。
大きい岩も泡だらけで結構持ち上げられるのではないの?
そんな疑問がふと頭をもたげ、岩を持ち上げてビックリ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/da/d08631d44ba510f8f8b18e342cffab71.jpg)
表面が黒い岩の下は、レンガのような赤い色をしていました!
「熱い溶岩が空気を含んだ状態でゆっくり冷えると酸化して赤くなり、急に冷えると黒くなる」というわかりにくい説明が、これを見るとすごく納得できます。
「やった~!説明用の写真が撮れた~!」
大喜びしていたらさらに…
岩の下に入り込んだハチジョウイタドリのタネ発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/da/df8ab7784f3441f0516327041cbf0794.jpg)
イタドリのたくましさも証明されました!(^^)!
3日目
火山博物館見学後、シャロン洋菓子店へ。
ジオパーク記念菓子噴火ラスクや溶岩かりんとうを取材している時に、店の人に紹介されたのがこちら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/2f/f2c9a285b06e06b3f89fab902abef984.jpg)
地層のケーキ!
イチゴショートを除けば、店で一番の売れ筋だそうです。
下のほうに火砕流や水蒸気爆発で堆積した岩盤のような塊が入っているのがまた面白いです。
さらに…
お店に飾ってある絵が、実は地層大切断面のショートケーキであることを教えてもらいました!
スゴイ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/c6/3e58efa546efe4e37aee9d3a1f587127.jpg)
かなり本物に近い風景がそのままケーキになっているところがスゴイです!
言われるまで全然気づきませんでした(^_^;)
この絵は、美術の先生をされていた方が描かれたそうです。
すでに島を出られているとか…名作ですね~。
各地のジオパークを取材してきた“ジオパークの現場を伝え手として見てきた皆さん”から、今回さまざまなことを教えてもらいました。
そして大島にはまだ活用できていないたくさんの素材や磨けば光る宝物がたくさんあることに気が付きました。
これから少し時間ができそうなので、磨く作業を少しずつでも進めたいと考えています。
作業がはかどったら(?)またこの日記で報告します(^^)v
島内の読者の方、機会があったらぜひ作業にご協力ください~。
(カナ)
ビーパルといえば、昔からアウトドア雑誌の代表のような有名な雑誌です。(今年で創刊30年だそうです!)
すでに2年前からジオパークの連載をしているとのことで、
伊豆大島ジオパークも2回連続でとりあげてもらえるようです。
この3日間、普段あまり行かない場所に久しぶりに立ち寄ったり、なじみの場所でも違う角度から眺めることで新鮮さを感じたり、今まで見過ごしていたものの新たな価値に気づかせてもらったり…と、とても充実した時間を過ごしました。
まずは私の目に新鮮に写った景色の数々をご覧ください。
1日目
この日記に何度も登場している割れ目火口からの溶岩流
少し近づいて撮ってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/30/f7903e31c4f2f86b9ec6c29a8c94e892.jpg)
様々な形に積み重なった溶岩しぶきが1.5km近く連なる風景が、ほんの少し近づくだけでグッと迫ってきました!
わずかな距離の差が、“風景のもつ迫力”に、かなりな差をつけることを実感しました。
久しぶりに立ち寄ったカルデラ床に走る深いえぐれ。
湯気がモクモク立ち上り、相変わらずのカッコ良さです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/25/5b8292b37526b34cdcfd54d264f33af1.jpg)
でも前回の台風でかなり崩れたみたいで、白い岩がゴロゴロ転がっていて先まで歩くのはあきらめました。
(今度時間のある時に歩ききってみます)
裏砂漠の第2展望台を訪ねるのも久しぶり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/68/79ab52c14af74e868fca48248181b037.jpg)
灰色の雨雲と砂漠の荒涼とした風景が、晴れた時よりも逆に素敵な雰囲気でした。
この日は薄いガスがかかってなかなかクリアな写真が撮れなかったのですが、夕方もう一度山へ上がったら、三原山がクッキリ姿を見せてくれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/af/6b01e01f0473bc7b946f73542ee1d230.jpg)
三原山がパフッ、パフッて吐き出したみたいな雲が浮かんでいて、その形が面白くって思わず写真に撮りました。
2日目
この日は朝、樹海を歩いた後、島の外周を中心に回りました。
昔の噴火で離れたところから飛んできて、やわらかい地面にめり込んだとされるトウシキ海岸の岩。
岩の写真を撮っていたら、突然背後に大きな波しぶきが上がってビックリしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/a1/122da0c2bb1f2e68f15d7b271a90eb3a.jpg)
正式な調査はまだですが、この岩は約1km離れた波浮港の位置から、水蒸気爆発で飛ばされたのではないかと言われています。
だとしたらそれから1200年あまり、この岩はどれほどの大波や強風を体験してきたのでしょうか?
私が岩だったらそのたびに「ワ~!また水蒸気爆発?!飛ばされる~!!」って思ったかも(^_^;)
昔の大きな噴火の地層がよく見える崖の前で…
モデルさんの座っている場所の下は、背景に写っているのと同じぐらい急な崖です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/92/9f849304666d1dc836f80f636d3d82b5.jpg)
「危ないんじゃないの~?」と心配する他の取材陣の言葉にも臆せず、余裕の笑顔。
全然平気なようです。
アウトドア系のモデルさんはたくましいですね~(^^)v
1986年の割れ目噴火で流れた溶岩流のうちの、いちばん短い溶岩流にも寄ることができました。
この溶岩流は短いけれど、今もあまり植物が生えず、黒々としています。
他の溶岩流に比べてここだけ黒いのは何故?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/b1/f7b0c6f4ee69b0e3395d027dfdfecf3d.jpg)
前から「時間ができたら調べに来よう!」と思って、そのままになっているのを思い出しました。
近いうちに溶岩の崩れ方とか、観察に来なければ…。
このあたりの溶岩は気泡だらけでとても軽いものが多く、ブクブク泡立って噴出したマグマの状態を想像できます。
大きい岩も泡だらけで結構持ち上げられるのではないの?
そんな疑問がふと頭をもたげ、岩を持ち上げてビックリ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/da/d08631d44ba510f8f8b18e342cffab71.jpg)
表面が黒い岩の下は、レンガのような赤い色をしていました!
「熱い溶岩が空気を含んだ状態でゆっくり冷えると酸化して赤くなり、急に冷えると黒くなる」というわかりにくい説明が、これを見るとすごく納得できます。
「やった~!説明用の写真が撮れた~!」
大喜びしていたらさらに…
岩の下に入り込んだハチジョウイタドリのタネ発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/da/df8ab7784f3441f0516327041cbf0794.jpg)
イタドリのたくましさも証明されました!(^^)!
3日目
火山博物館見学後、シャロン洋菓子店へ。
ジオパーク記念菓子噴火ラスクや溶岩かりんとうを取材している時に、店の人に紹介されたのがこちら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/2f/f2c9a285b06e06b3f89fab902abef984.jpg)
地層のケーキ!
イチゴショートを除けば、店で一番の売れ筋だそうです。
下のほうに火砕流や水蒸気爆発で堆積した岩盤のような塊が入っているのがまた面白いです。
さらに…
お店に飾ってある絵が、実は地層大切断面のショートケーキであることを教えてもらいました!
スゴイ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/c6/3e58efa546efe4e37aee9d3a1f587127.jpg)
かなり本物に近い風景がそのままケーキになっているところがスゴイです!
言われるまで全然気づきませんでした(^_^;)
この絵は、美術の先生をされていた方が描かれたそうです。
すでに島を出られているとか…名作ですね~。
各地のジオパークを取材してきた“ジオパークの現場を伝え手として見てきた皆さん”から、今回さまざまなことを教えてもらいました。
そして大島にはまだ活用できていないたくさんの素材や磨けば光る宝物がたくさんあることに気が付きました。
これから少し時間ができそうなので、磨く作業を少しずつでも進めたいと考えています。
作業がはかどったら(?)またこの日記で報告します(^^)v
島内の読者の方、機会があったらぜひ作業にご協力ください~。
(カナ)