グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

それぞれのツアー

2011年11月27日 | ツアー
一昨日と昨日は風の弱い晴天の三原山でした。

一昨日はN社の社員旅行、25名の方達と歩きました。
東京、茨城、栃木、宮城から、海を渡って大島に集まってくださいました。

青空、微風という絶好のコンディションの中、火口を1周しました。
ふだんあまり歩いていないとおっしゃる方も多かったのですが、全員無事に歩き切りました。

この時期のこの時間、舗装された遊歩道を下るコースをとる時は、この場所は外せません!
私のお勧めの“234年物のとっておきの椅子”

元気な方には、登っていただきました(^O^)

スベスベで座り心地の良い溶岩の上で、眼下に広がる輝くススキの海を眺める…
この時の気持ちは、この場所に実際に立ってみないとわかりません。

言葉の説明が何もなくても、目の前の景色が何かを語る場所…
こういう場所って“極上のジオサイト”ですよね~(^^)v

さて、引き続き昨日のツアーです。
昨日は2名の看護師の方と歩きました。

お一人は古くからのダイビングのお客さまです。
山に登る途中、旬のイズノシマダイモンジソウを見に、森に立ち寄りました。

少しだけ盛りを過ぎた感じですが、まだ可愛い花が楽しめました。

この花は、湿った崖が好きで、溶岩が降り積もって水がしみ出るような環境で見ることができます。

激写中(^O^)

植物観察で始まった昨日のツアーは、カルデラに入った後もそのリズムで続いていきました。
お客さまが注目したのは、まずは溶岩の上のコケ。

ある場所には集まっているのに、全く生えていない場所もあります。
「なんでだろ?」と思ったのが観察のきっかけでした。

手で触れたコケはフワフワで、観察するうちに疑問の追求より、その可愛さにハマりました(笑)
高倍率の虫めがねで見た、コケはこんな感じでした。

「綺麗~。」「かわいい~。」

火口では…

火口底のハートを手に乗せてみました(^O^)

赤い溶岩が降り積もった場所では、微妙に黄色いこんなものを発見。

「これが職場に落ちていたら、みんなビックリするだろうな~。」
「ぜったい○○だと思うよね~。」と、看護師さんらしい話題で盛り上がりました(^_^;)

「ここ良く崩れないよね。」
小さな火山礫が降り積もった黒い山で、お2人が熱心に撮っているものは何でしょう?


それはこんな風景、のはずです。

直前まで私も同じ姿勢で撮っていたのでわかるのです(笑)
「写真だと、傾斜がわからないね~。」と言いあいながら、みんなで空を写しました。

「あ、芽が出てる!」byお客様

地面に張り付いているイタドリを掘って、地下の茎に来春の芽生えが準備されているのを見つけての発言です。
(茎の下の方にチョコンとついた赤い出っ張りが小さな芽です)

「うわ~、完成度の高いカラスの像」

「…と、思ったら本物だった!!」byお客様。

「ウワ~、カメムシがいっぱいいる!」

ピンク色に色づいたマユミの実に10匹ほどのキバラヘリカメムシが集まって食事中のようでした。
「ここにも!」「ここにもいる!」と、しばらくカメムシ探しに熱中。

そしてまたまた看護師さんらしく…

地面に転がっているカエル(?)の骨を熱心に観察。
「椎骨だ!」←業界用語(^_^;)

「これは何の骨だろう?」

解決しませんでしたが、次の課題ということで…(^_^;)

2日間、全員で火口を一周したという達成感も、看護師さんらしい発言も、とても楽しかったです。

ところで今日は、火山の専門家の方達と大島を回りました。
しかし、これを報告するとあまりに長くなるので…、次回に報告します~。

(カナ)





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