グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

運 ・運 ・・・

2012年01月06日 | 哺乳類、爬虫類、他
今日は小寒。寒の入りだそうで、厳しい寒さがやって来ます。

今年は、香取慎吾クンのCMにあやかって、ウン、ウン、
運気が良くなるような話をして行きたいものですね。

というわけで、見出し写真↑は、
ツシマトリノフンダマシというコガネグモ科の虫です。

「対馬・鳥のフン・だまし」という変わった名前のクモであります。
最初は、テントウムシだと思いました(笑)

鳥のフンって、こんなにカラフルでしょうか?

そこまでカラフルではないけど・・・↓
舗装道路の落し物は、
タネや実の皮らしきものが混ざり合って、
なかなか鮮やかです。

道沿いにマテバシイの防風林があって、その枝で夜明かししたようです。
辺りに、たくさんのフンがありました。
かなり大きく、大量なので、
この辺りで朝になるとうるさく鳴いているカラスに違いない、
と決め付けてしまいました。

どんな実を食べているか調べる証拠品になります。


フンも小さくてカワイイのはメジロ↓
この石の上にツバキの枝が伸びていて、
少し前まで賑やかに花の蜜を吸って、
枝々を飛び回っていました。

近くの地面にも↓
丁度、目玉焼きみたいな感じのが(笑)
いくつも落ちています。
小鳥のフンらしい形状ですね。


こちら↓、分かりますか?
建物の基礎部分。
縁の下に開いた通気口の所に点々とあるのは誰の落し物でしょう?

こんな狭い所に止まれるのは、
やはり小鳥たちでしょうか?
通気口にある8角形の穴は、1センチ程です。
フンの大きさも形も小鳥と大差ありません。
時々、この8角形の穴を出入りする主の姿を見ます。

昨日の昼頃、暖かかったので、しばらく待ってみましたが、
主は、現れませんでした。その正体は、オカダトカゲです。
この辺りで、日向ぼっこをしていることがあります。

大島のオカダトカゲは、長い歳月を天敵のイタチと共存してきた結果、
敏捷性に優れていて、その上こんな隠れ家を見つけて
生活している知恵者もいます。

鳥類や爬虫類、両生類や軟骨魚類も総排出腔(そうはいしゅつこう)から、
人間で言うところの大と小を一緒に排出します。
それで、目玉焼き状なのですが、消化管の終末部の腔部に
尿が通る輸尿管も開口しているからです。
卵や精子が通る生殖輸管も一緒です。


こちら↓は、あまり見る機会のない遺留品です。
コウモリのフン、グアノとも呼ばれます。
春から秋にかけて、夜間の休憩場所にしている所に残っていたモノなので、
月日が経って、白っぽくなってしまいましたが、
出来立ては、ネズミのモノと一緒で黒っぽい色をしています。

コウモリの小さなフンも、水で溶かして布でこし、
残ったものを顕微鏡で見ると、食料にした獲物の情報を
知ることが出来ます。

静かで安全な落ち着ける場所で、でも、用心をしてサッと済ませるようです。

同じ哺乳類のヒトも、そのタイミングには、なかなか苦労するものです。

3年ほど前に、平和講演会の講師としてご来島頂いたアメリカ人の
アレン・ネルソンさんは、若い頃ベトナム戦争に海兵隊員として参加して、
ベトナムのジャングルで用を足す時の恐怖や、敵のベトコンが隠した
排出物を探し出して、敵の人数や食料・健康状態などを知る手がかりに
したと、戦場の様子を全国各地で語り、著書にも残しました。


昨日の朝、見つけたイタチのモノです↓。
ハサミは長さの目安で、全長15センチ。
この辺りの道路の側溝をイタチが通るのを時々見掛けます。
まだまだ、大島の側溝にはフタがない所が多くて、
ネコやイタチなどが隠れていたりします。

年頭からご近所の住民の健康状態をチェックしての、
ご機嫌伺いといったところです。

またまた、しもネタで年頭を飾ってしまいました(笑)

今年も、こんな調子で行きたいと思います。
どうぞ相変わらずのお付き合いを宜しくお願い致します。

(なるせ)




コメント
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