グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

花ごよみ: フェノロジー

2012年01月20日 | 植物
先週土曜日の14日、元町の知人宅へ伺うと、
とても良い香りがして来ました。

見上げるとロウバイの花が満開↓でした。
元日に咲いている年もあるようですが、
今年は開花が少し遅かったようです。

「この季節この頃になると、あの花が開く」という具合の花ごよみ。

花暦(はなごよみ:かれき)は、四季折々の自然を愛してきた
先人たちが、開花や紅葉などを楽しみにして蓄積してきた
生活の知恵といったところでしょうか。

ロウバイは花が下を向いて咲きます↓。
踏み台をお借りして、
枝の上から撮ってみました。

良い香りは、スイセンの香りに似ているような?

英語のPhenology:フェノロジーは、生物季節、生物季節学などと
翻訳されるようですが、昔から親しまれてきた言葉を当てて
花ごよみの方がしっくりくることがあります。

スイセンも早咲きのものが花盛りです↓。
ご近所の畑の脇の陽だまりに植えられている水仙が、
たくさん花を付けていました。

学問のフェノロジーは、
木々の芽吹き・開花・落葉、虫たちの出現、
鳥や虫の初鳴きなどなど、自然界の森羅万象、
その経過や変化などを天候や気象との関係まで考えるようです。


この冬のウメの開花は2週間ほど遅くなりました。
去年、一昨年と元日の寄せ書きごあいさつで、
紅梅・白梅の写真を使ったのですが、
今年は紅梅が15日にやっと咲き始めました。

昨日から降り始めた雨が、東京・横浜などで雪になったそうです。
初雪も半月ほど遅いとか。


近くの梅林を見に行くと↓、
白梅も咲き始めました。

遅くなったのは、
11月12月が比較的暖かかったからでしょうか?
まだまだこれから寒さは続くのですが、
やはり、春が来たようで嬉しいです。

地球温暖化で気候変動が心配ですが、
梅の花が咲いて香りが漂ってくると、何とも嬉しくなります。

ビワの花は、もうそろそろ終わりそうです↓。
今年もおいしいビワが楽しみです(笑)
今日は、里や里山の花々でした。

先週、岡田八幡神社の奉納踊り「手古舞」のところで、
書き忘れた大事なことがありました。
手古舞のテコは、「梃の原理」のテコの当て字だそうです。
元来は「梃前」で、木遣りなどでテコを操作する役を言ったようです。
溶岩のゴツゴツした土地を開拓して畑などを作る際にテコにした棒を使った
労働作業を踊りという芸能にしているのです。

大島岡田の踊りは、ジオパーク的な意味を持った文化でした。

(なるせ)
コメント
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