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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

大変だなぁ。

2012年01月15日 | 植物
またまたテイカカズラです。

もうこの植物は私にとってかなり親しい存在となっているので、時々会いに行きたくなってしまう…のは確かなのですが、今日は本当はテイカカズラ観察が目的ではなくて、カメラの練習に出かけたのです。

場所は元町溶岩流の上のダム。
ダム周辺の歩道を歩きながら、被写体を探して樹木達の姿をのんびり眺めていたら…アレ?

木の上に今まで見たことのない実(?)が、いくつもブラブラしているではないですか!
何でしょうコレ??

どの茎から伸びているのか込み入ったツルをたどっていったら、どうやらテイカカズラからみたいでした。
テイカカズラはこの日記で何度も報告しているように、赤い2本の実をつけるはずなのに…

変な形ですねぇ。

「コレってもしや虫こぶ(虫が卵を産んで、その周りが膨れたもの)では?」
テイカカズラの虫こぶは、今まで見たことがありませんでした。

で、持ち帰って調べてみることにしました。
「どんな虫が入っているのでしょう?」←ワクワク(^O^)

帰りに、いつもの溶岩流のテイカカズラたちにも会いに行きました。
ここにはこんなにいっぱい這っているのに、虫こぶらしいものは見えませんね~。

そして赤い実も、ほとんど残っていません。
さらに、白いフワフワのタネもあまり飛び散っていないのです。

よく周りを観察すると、茶色くなった実が「ラストスパート!」と言わんばかりにグチャ~とタネをつけていたり…


「ここから離れたくないよ~。」と言わんばかりに、ユラユラしているタネがあったりするのですが…

しかし、パッと見た感じではタネは目に入らないのですよね。

…で、緑の葉っぱをかき分けてみたら…

何だか白いものがチラチラ。

うわ~!いっぱい、たまってますね!
こんなふうに、一か所にたまるですね!

誰かが「タネとして子孫は残せなくても、結局土を作る元になるから良いのじゃない?」と言ってましたが
この量で土を作るとしたら、かなり気の長い話ですね~。

さて、自宅に帰って例の虫こぶをネットで調べてみたら、このコブの中にはテイカカズラミタマバエの幼虫が
1粒に何匹も、入っているらしいことが分かりました。

好奇心に勝てず、割ってみました(^_^;)

ハエの幼虫と言うからにはきっと、すごく小さなウジ虫かサナギが入っているのだろうと、
ドキドキしながら割ったのですが…

中には黒い穴があいているだけで、生き物らしいものは何も見つかりませんでした。
「虫はどこに~?」←疑問が残ったままでスッキリしない(^_^;)

…ということで、カメラの練習のはずが、今日もテイカカズラに心を奪われてしまいました(笑)

タネを遠くに飛ばして子孫を残すためにフワフワの毛を何カ月もかけて作ってきたのに、タネはほとんど溶岩の隙間に落ちてしまったり、虫に卵を産まれて、実ができなかったり…。

テイカカズラ達も大変ですね。
「ごくろうさま。頑張ってね。」と、言いたい気分です。

いや、ほんと。

(カナ)







コメント
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