丸2日間、ジオパークフォーラムと講習で時を過ごしました。
この日記の読者の方にも、どちらか、または両方に参加された方がいらっしゃるのではないかと思います。
2日間、お疲れさまでした(^。^)
ジオパーク活動や火山研究などで第一線で活躍されている方達の講演と意見交換など、書きたいことは山ほどあるのですが、残念ながら今日はもう、頭が働きません(^_^;)
…で、講習で感じたことなどは後日報告するとして、とても印象深かったことを一つだけ…。
それが表題のキプカです。
キプカとはハワイ語で「生命が再生する場所」を意味する言葉だそうです。
そして大島にも実は、いくつもそういうキプカがあるのではないかということを、教えてもらったのです。
そのうちの一つが、樹齢800年と言われる桜株。
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この場所は地質図上は1552年?溶岩流の中に位置し、それだと460年前には溶岩で焼かれていたことになって樹齢800年の年代と合いません。
このことが以前から、仲間内でも疑問でした。
今回講師でいらした川邊さんが桜株の生えている場所と、周辺の地面の下の溶岩の状態を調べたところ、
「桜株はキプカの上に生えていたのではないか」ということなのです。
傾斜が急に変わる場所では溶岩流が枝分かれしやすく、その間に溶岩流に覆われない部分が残ることがあって、その場所に残った植物達が周りの溶岩の上に新しい命を再生していく…それがキプカ。
川邊さんいわく「昔桜株は船上からの目印にもなったと言われているけれど、確かに黒い溶岩流の上に真っ白の桜が咲いていたら、とても目立ったのではないでしょうか?」
そして、大島のもう一つのキプカ。
それは1986年の溶岩流の中にありながら、燃え残った三原神社だそうです。
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なんて素敵な物語でしょう!
もしかしたら「溶岩流遡上の旅」で見た、溶岩流にはさまれながら焼け残ったスダジイの木も、キプカの上にあるのかもしれません。
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/aa36d6bde6f741ef108bf3539ebc47b3
何もかも焼き尽くし、あたり一面を黒い大地に変えてしまうというイメージの火山の噴火。
でも自然は植物達の再生のための場所を、ちゃんと用意してくれているのですね。
そして今回こういう物語を専門家の方達の力を借りて探していける「ジオパーク」の魅力に、また一つ気づかされたような気がします。
私達だけでは、桜株の周囲の土を観察しても、それが何を意味するのか判断するのは難しいでしょう。
ジオパークには専門家の方の協力があって、今の最新の科学で判断できる一番真実に近い物語を探していけるのです。
大島だけが語ることのできるオンリーワンの物語。
これからもっともっとたくさんの素敵な物語を、ジオパークを通して探していけたら良いな~と思います。
さて、最後に今日の夕焼けです。
講習のために残ってくれた日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人さんと一緒に、合間の時間に夕日を見に行きました。
波が海岸を洗って、一瞬薄い白い波の泡が黒い砂浜を覆うのですが、そこにも夕日の帯が伸びていました。
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泡が消えた後の、濡れた砂浜にも光の帯…
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そしてその夕日を浴びながら、過去に起こった噴火や土石流など、今の景色を作った昔の出来事を思いながら物語を楽しんだのでした。
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(カナ)
この日記の読者の方にも、どちらか、または両方に参加された方がいらっしゃるのではないかと思います。
2日間、お疲れさまでした(^。^)
ジオパーク活動や火山研究などで第一線で活躍されている方達の講演と意見交換など、書きたいことは山ほどあるのですが、残念ながら今日はもう、頭が働きません(^_^;)
…で、講習で感じたことなどは後日報告するとして、とても印象深かったことを一つだけ…。
それが表題のキプカです。
キプカとはハワイ語で「生命が再生する場所」を意味する言葉だそうです。
そして大島にも実は、いくつもそういうキプカがあるのではないかということを、教えてもらったのです。
そのうちの一つが、樹齢800年と言われる桜株。
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この場所は地質図上は1552年?溶岩流の中に位置し、それだと460年前には溶岩で焼かれていたことになって樹齢800年の年代と合いません。
このことが以前から、仲間内でも疑問でした。
今回講師でいらした川邊さんが桜株の生えている場所と、周辺の地面の下の溶岩の状態を調べたところ、
「桜株はキプカの上に生えていたのではないか」ということなのです。
傾斜が急に変わる場所では溶岩流が枝分かれしやすく、その間に溶岩流に覆われない部分が残ることがあって、その場所に残った植物達が周りの溶岩の上に新しい命を再生していく…それがキプカ。
川邊さんいわく「昔桜株は船上からの目印にもなったと言われているけれど、確かに黒い溶岩流の上に真っ白の桜が咲いていたら、とても目立ったのではないでしょうか?」
そして、大島のもう一つのキプカ。
それは1986年の溶岩流の中にありながら、燃え残った三原神社だそうです。
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なんて素敵な物語でしょう!
もしかしたら「溶岩流遡上の旅」で見た、溶岩流にはさまれながら焼け残ったスダジイの木も、キプカの上にあるのかもしれません。
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/aa36d6bde6f741ef108bf3539ebc47b3
何もかも焼き尽くし、あたり一面を黒い大地に変えてしまうというイメージの火山の噴火。
でも自然は植物達の再生のための場所を、ちゃんと用意してくれているのですね。
そして今回こういう物語を専門家の方達の力を借りて探していける「ジオパーク」の魅力に、また一つ気づかされたような気がします。
私達だけでは、桜株の周囲の土を観察しても、それが何を意味するのか判断するのは難しいでしょう。
ジオパークには専門家の方の協力があって、今の最新の科学で判断できる一番真実に近い物語を探していけるのです。
大島だけが語ることのできるオンリーワンの物語。
これからもっともっとたくさんの素敵な物語を、ジオパークを通して探していけたら良いな~と思います。
さて、最後に今日の夕焼けです。
講習のために残ってくれた日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人さんと一緒に、合間の時間に夕日を見に行きました。
波が海岸を洗って、一瞬薄い白い波の泡が黒い砂浜を覆うのですが、そこにも夕日の帯が伸びていました。
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泡が消えた後の、濡れた砂浜にも光の帯…
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そしてその夕日を浴びながら、過去に起こった噴火や土石流など、今の景色を作った昔の出来事を思いながら物語を楽しんだのでした。
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(カナ)