グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

メジロ籠のこと

2012年02月10日 | 歴史・文化
今夜は冷えた空に丸い月がくっきり見えています。
気象庁予報部から、霜注意報が出されました。

先週、2月4日の当ブログ『冬の定番』(by がんま)で、
かわいいメジロがツバキの花の蜜を吸うシーンが、
たくさんアップされました。

こっち側↓からの方が読みやすいでしょうか?
大島では、一周道路沿いや林道の入口などに、
こんな看板が立っています。

メジロは、鳴き声や色彩の美しさから観賞用として
捕獲され飼育されることのある小鳥です。

こんなカゴ↓で飼われているのをしばしば見掛けました。
虫カゴのよう見えるかも知れませんが、
これがメジロを飼うのによく使われるカゴです。
たぶん市販されていた物だと思います。
中のメジロは素早く飛び回っているので、見えないですね。

冗談ですよ! 
許可を取っていませんから飼っていません(笑)

以前から趣味で飼っていたお年寄りなどに限り
飼育や捕獲が許可されていたようですが、
中央環境審議会の小委員会で指針改定が了承され、
この4月から禁止になるそうです。

知人から頂戴したものですが、
この機会にご覧頂きましょう。

こっそり飼おうと思ってたわけじゃないですよ!(汗)

とても丁寧に作ってあるもので、
もったいないし・・・虫でも入れようかと。

出入り口はこちら側↑です。
色の濃い部分を上にスライドさせて、エサ遣りや水替えをします。
高さが20センチ弱、幅は14センチ。

メジロは飼ったことがありませんが、
子どもの頃、ブンチョウやセキセイインコなどを
飼っていたせいか、小鳥を飼うということを
ごく普通のことのように感じてしまいます(罪)

ブンチョウなどは金属製のケージ(小鳥かご)で飼っていました。
それと比べると、1羽用だからかメジロ籠は小さいですね。

前後の止め具を抜くと、
底の平箱(床)がはずれるようになっています。

はずして、フンで汚れた新聞紙を交換するだけで、
掃除がしやすくなってるんですね!

奥行きは27.5センチです。

観賞用だからでしょうか? 
エサ入れがこんなに凝っています。

陶器でランの花が描かれています。
「九谷」って九谷焼のことでしょうか。
器の口は直径55ミリ、高さ42ミリ。

ブンチョウやセキセイインコは、相性のいいオスとメスを一緒にして、
それぞれに適した巣(箱)をケージの中に入れておくと、
産卵しヒナを孵します。「手乗り」にするには、
ヒナを途中で親から離して人が餌付けをし飼い慣らすわけですが、
メジロの繁殖はできないようです。

広い空を自由に飛び回っている野生の小鳥。
その野鳥をこんなに小さなカゴに入れて飼うのは、
違和感ありますか? 独房みたいでとんでもない!?

スズムシやコウロギを飼うのと一緒にしたらかわいそうかな?
熱帯魚やクラゲなどを水槽で飼うのが都会でブームだと聞きますが、
ちょっと違う感覚でしょうか?

ある水族館で、小さな池の中にウミガメが何頭も飼われているのを見て
かわいそうに思ったことがあります。あの感覚に近いでしょうか!?


ご近所のお宅に手作りのメジロ籠があると聞いて
1枚撮らせて頂きました。
サイズは、高さ15.5センチ、幅12センチ、
奥行き25.5センチと、ひと回り小さいです。

底の平箱(床)は、桐の板が使われていて軽くて丈夫に出来ています。
四国のご出身の方が作った物だそうです。

法律で禁止されてメジロが飼えなくなると
この籠を作る手仕事もなくなるんだなあ・・・などとブツブツ独り言を。


新聞には、メジロが高値で取り引きされることから、
密猟が横行し、暴力団の資金源ともされてきた、と。

撮るのはカメラやビデオだけにして、
メジロの観察は、双眼鏡やフィールドスコープで楽しみましょう!

(なるせ)
コメント (2)
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