グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジオガイド講習「津波防災・火山博物館」と春の兆し

2012年02月23日 | 火山・ジオパーク
昨日のジオガイド講習は火山博物館名誉館長の伊藤和明氏を講師に招き、火山博物館内で行われました。
ライトアップされた博物館です。

都会だったらきっと目立たないと思うのですが、大島は周りが真っ暗なので、すご~っく目だっていました。

昨日の参加者は、スタッフを入れて52名
前半は映画館の中で津波防災についての講義でした。

東日本大震災の映像をもとに津波の恐ろしさや、大島にも巨大津波が押し寄せる可能性があることなど
ご自身が撮影した写真をもとに、話をしてくださいました。

地震が弱くても、地震を感じなくても津波が来ることがある…という過去の事例の数々は、海のそばに暮らす私達にとってかなり深刻な問題です。

警報が出たら海を離れるのはもちろんですが、やっぱりここでも「普段と違う自然の現象」を感じ取れる感覚を養う必要があるように感じました。海の水が沖へ引いたら、とにかく山に向かって走らなければ!

後半の1時間は火山博物館の館内の説明でした。
しかしここで問題が…。

50名以上だと、後ろまで声が聞こえない…(^_^;)
室内だから電池式のメガホンで聞こえるかと思っていたのですが、この人数だと想像以上に列が長くなり声が通らないのです。

伊藤先生の周りからは時々笑い声が聞こえてきますが、何を笑っているのかわかりませんでした(-_-;)
室内ということで安心して、準備不足だったと反省(^_^;)

終了後の一言メモには「先生の解説を聞きながら、興味を持って博物館を見るとこんなに違って見える(おもしろく)ものだと感じた。」というものもあったので、少しはホッとしましたが…

良く聞こえずに不参加になってしまった方々、ごめんなさい。

今回で火山博物館に50名以上という状況を体感(?)できたので、次はもっと工夫をしたいと思います。

ところでまだまだ寒い大島ですが、昨日山にツアーに行って2回「うわ~、春だ!」と思う瞬間がありました。

パッと見まだ冬景色のこの1本道で、ススキの根元からニョキニョキ新しい葉を伸ばし始めたのは…

アシタバでした。

あちらこちらで同じような芽生えが見られました。

そしてお客様が気づいた、この声。
「ホーホケキョ!」

そう!
春告鳥(ウグイス)のさえずりです。

私は今年初めて聞きました!
写真では、お客様が「ホーホケキョ!」と言っているみたいですが、そうではありません。

ちょうど吹き出しの下の藪で、さえずっていたのです。
「このウグイス、歌がなかなか上手だね。」

お客様と一緒に、しばらくウグイスの声に聞き惚れました。
花が次々に咲き乱れる春も素敵ですが、こんなふうに冬景色のなかに春の兆しを見つけるのもまた別の楽しさがあります。

来週は私が担当する植物のフィールド講習。
講習に参加している方達と、春のサインを見つけて歩こうと思います(^。^)

(雨降りませんように~。)

(カナ)
コメント (4)
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