グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

砂浜の再生

2012年08月03日 | 植物
太平洋のはるか南で台風11号が発生したそうです。
しばらくは西向きに進み東シナ海の方へ行くそうですが、
大島の海岸にも打ち寄せる波が高くなっています。

今後の進路が気掛かりですね。

先月の台風4号の波の影響がすごかったので警戒してしまいます。
砂浜の砂が大量に削らせて、
ウミガメの産卵地を保護していた柵が、みんな流されてました。


大潮と高波が重なって、
普段は侵食を受けない砂丘まで大波が達しました。
潮風には強い海浜植物のハマゴウ↑ですが、
海水をたっぷり浴びて、葉が枯れました。

露出したことのない太い根っこが、
随分むき出しになって、痛々しい感じでしたが、

何とも強いものですね!

そこから新芽が出て、
あちらでも、こちらでも再生が始まっています。

しっかり緑の葉を茂らせて、砂の飛散を食い止めてくれる強い見方です。

火山の噴出物が山の斜面を下り、砕かれて砂となって沢に運ばれて、
長い年月を掛けて砂浜を形作って来たこともジオパーク的な流れですね。

砂浜に流れ着いたハマゴウの種が芽生えて・・・


群生して花を咲かせています。
海岸を訪れたらハマゴウの香りを楽しんではいかがでしょう。


風や波で絶えず移動する砂に対抗するには、
地中深くへ根を張ることと、ツル状に地を這うことが有効なようです。



ハマゴウの隙間を埋めるように生えているのは、
ハマグルマというキク科の草です。



どちらも比較的花期が長いので、しばらく楽しませてもらえます。

(なるせ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする