グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

三原山の三角と青空と。

2012年08月21日 | ツアー
この2日間、三原山には青空が広がっていました。

昨日のツアーのお客様は、ダイビングで大島に通ってくださっていたHさんと、潜り仲間のOさん。
歩き始めから「魚が何か食べてる!」と楽しい発言。

「え?」最初は何のことかわかりませんでしたが、しばらく空を見上げていたら“綿アメをくわえているウツボ”が見えてきました。Hさん、素敵な感性です!

三原神社の鳥居では、熱心に富士山の写真を撮られていました。

「鳥居の上に富士山乗せたいんだけど、うまく写らない~」byHさん。
そして「鳥居の隙間から富士山が見えるのも面白いですよ。」と教えてくれました。

どれどれ…

なあるほど!

この後、富士山の前で三角。


噴火がつくった三角形の塚の前で三角。


三原山には、三角がいっぱいだ~

と、いうことに、Hさんのおかげで気がつきました。

また神社の前の大きな岩が、火口からあふれた溶岩の流れに乗って運ばれてきたものだという話しをしたところ「スゴイ~!」と、こんなポーズをとってくれました。

スゴイ感が出ていて、素敵です!

笑いながら歩いたツアーの最後には、サルトリイバラの葉っぱから、こんなものも落ちてきました。

カメムシの幼虫!何カメムシか調べきれていないのですが、丸い形、ツヤツヤの緑色、黒いアイマスクみたいな模様が、とっても可愛かったです。

さて、今日のツアーです。

学校時代の同窓会で大島にいらした皆さんを歓迎するかのように、歩き始めてすぐにオカダトカゲの子どもが現れました。

これも、可愛い~。
今まで見た中でも、かなり小さいサイズです!

トカゲで盛り上がる皆さんです。


ゴツゴツ溶岩の上では、下から写真を撮るお友達に向かってポーズ。

きっと素敵な写真が撮れたことでしょう。

私は、ゴツゴツのアア溶岩が流れてくる時の音を、想像しながら歩くのが好きです。
今日も登りと下りのコースを変えて、溶岩流の上を歩きました。

カラカラ、カラカラ…瓦の割れるような音をたてて、ゆっくり流れる灼熱の岩。
そんな25年前の光景を思い浮かべながら歩くたびに、火山が好きになっていくような気がします。

さて、今日の三原山は爽やかな風が吹いていましたが、日差しは強く、みんなで息を切らしながら火口に到着しました。

みなさん、お疲れさまでした!

そして帰りのコースは、今日も西側斜面へ。

「海は少し見えているけれど、海に浮かぶ島までは見えないなぁ…」と、ちょっと残念に思いながら下り始めたところ…またまた三原山が粋な計らいをしてくれました!

「あ~!利島や神津島が見える~!!」
雲が途切れて、青い島が現れました!

一番喜んだのは、私かもしれません。(笑)

振り向いて、斜面を下りる皆さんを見上げたら、吸い込まれそうな青空と白い雲。

雲は空に浮かんでいるのではなくて、地面から立ちのぼっているようにも見えました。

ところで今日のツアーの最年少は、6歳の男の子でした。
少しお父さんにおぶわれていましたが、ほとんど自分で歩いていました。

写真最後尾が、その男の子です。

頑張りました!
暑い中、約7kmの距離を、歩ききりました!

最後尾の私たちがバス停に着いたら、先に歩き終わっていたメンバーが拍手で迎えてくれました。
素敵な同窓会ですね。

三原山の青空を堪能した2日間でした。

(カナ)
コメント
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