グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

アア溶岩雲

2012年08月26日 | ツアー
ここ3日間で出会った風景の数々です。

8月24日(金)お孫さんと山の自然が大好きなご夫婦との、のんびりツアー。

火山のあと、森を歩きました。

イタヤカエデの葉が赤く色づいていました。

もう葉を落とす準備でしょうか?
まだ夏真っ盛りですが…?

おお!見事な作品!

作者は誰でしょう?

おいしそうにキノコを食べるカタツムリ。

大好物ですものね。

生き物好きな皆さんと色々なものを観察しながら歩いていたら、アオダイショウまで出て来てくれました。素早くヘビをブロックして、私に写真を撮らせてくれようとするお孫さんです。

ありがとう~。
バッチリ撮れましたよ!

8月25日(土)古くからの知り合いの家族との、チョッピリ三原山。
火山灰斜面での、子どもたちの滑りっぷりが見事でした。

背中から滑ってます!
初めて見る体勢…転がり落ちてるみたいです。笑

「うわ~、大丈夫?」

心配する私の横で「大丈夫ですよ、あいつら野生児だから。都会の子じゃないから。」とお父さん。
全身火山灰だらけの子どもたちを平然と見守る両親、すごいです!

説明用に使わせてもらっている、火口から吹き上がる溶岩の写真に、降り積もった溶岩を配置する息子さん。

フムフム、噴火を表現してくれている訳ですね。
感覚で火山を理解していく子どもたちを見るのは楽しいです。

短い時間だったけれど、みんなで歩けて嬉しかったです。

また、歩きに来てね~。

8月26日(日)今日です。
とっても元気なお客様たちとの半日ツアーは、こんな天気でした。

トゲトゲ、ゴツゴツのアア溶岩の上に登った皆さんです。

25年前に火口からあふれて、三原山斜面を流れ下ったアア溶岩の上で、ハチジョウイタドリの花の季節が始まっていました。

今年も無数のタネを風に飛ばすんだろうな~。

空気をいっぱい含んだ溶岩の“軽さ”を体感中。


「指で持てるぞ~。」

全員が、素敵なノリです(笑)

「この風景、良い~。」by皆さん。


中が空洞になっている、三角形の塚の前で。
「いらっしゃいませ。どうぞお入りください。」

なあるほど。塚に開いた穴が玄関なんですね。

帰り道、ミヤマクワガタのメスが歩いているのを見つけました。
「かわいい!」と皆さん。

「ゴキブリと似ているのに、なんでクワガタだと大丈夫なんでしょう?」
これ、私も含む全員の疑問でした。(笑)

暑いけれども、元気に楽しく歩いた半日ツアー。午後から海に行ったお客様を宿にお送りする途中、雲に沈んだ夕日が雲の輪郭を赤く縁取っていました。

「うわ~、すごくキレイですよ!」という私の声かけに、
「あ!アア溶岩雲だ!」とお客様。

え?アア溶岩雲??

ほ、ほんとだ!
まさにゴツゴツ、トゲトゲの、アア溶岩の壁です。

なんて素敵な発想でしょう!
すごく嬉しくなって、海を回ってさらに写真を撮りました。

アア溶岩、崩れ始めました。
凹凸がはっきりして、ちょっと割れ目噴火の溶岩流に似てきた感じも…。

あれ?大変!
富士山が鳥のオバケに襲われてます!


お客様の感性も大島の自然も、本当にすごいです!

「参りました」の毎日です。

(カナ)
コメント (4)
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