昨日、高校の理科教員の方々を4名のスタッフで案内しました。鳥や虫など生物中心のチームを願法と自主参加の嶋田が、お子様連れのゆっくりチームを柳場が、バリバリ火山チームを私が担当しました。
理科の先生たちは、探究心旺盛です。
ハチジョウイタドリのたくましさの説明のあと、根がどこまでのびているのか検証中。

(あまりにも深くまで根が伸びているので、途中であきらめ、埋め戻されていました。)
「下は空洞になってる!」
「イタドリの根っこが出てくるんじゃないの?」

皆さんの好奇心に、私も最初から楽しい気分になりました。
で、あれこれ観察しながら登って行ったのですが…
山頂近くまで登ったら急に霧が出て来て、あたりは真っ白になってしまいました。

火口一周をあきらめ、霧の晴れ間に少し白濁りしているような火口を眺めてから下山。
下山したら晴れました…シクシク~。
昼食後、晴天の中を裏砂漠に向かいました。
…が、私たちの後を追うように、またまた白い雲がやってきました。

第一展望所で三原山を見ようとしたら…キャ~!山が消えて行く~!

この日は風速7mの予報でしたが、風の当たる裏砂漠はいつも通りスゴイ風です。
ゴォ~っという風のうなり声が耳元に響き、少しよろめきそうな風の強さです。
普通なら強風と霧の時はここで引き返すのですが、昨日は全員一致で第二展望所を目指しました。
黒い山の頂上が第二展望所です。

屈強な男性3人だし、全員理科の先生だし(ど~いう根拠?笑)、私が平気なら皆さんも平気だろうという考えで歩いて行きました。
第二展望所は、過去に近くで激しい爆発があったことを示すかのように、地中の岩盤がくだけたような白い石が積もっています。黒い山の頂上の予想外の風景を楽しみたいところですが…

ゴォ~!(笑)
足もとを細かく観察する余裕はありません。
音とともに、雲が近づいてきました!

「痛たた!」…細かい溶岩粒が飛んできます。

なんだ?なんだ?

灰色の三角が迫ってきました!
ゴォ~!

三角の正体も雲でした。(あたりまえ?笑)
ゴゴゴゴ~!

三角が白い雲に巻かれて、消えていきます。
「ウワ~!」「すげ~!」

息をのむような迫力です。
あ、外輪山が見えてきました!

「キレイ~!」

こうやって、白い雲の向こうに広大な景色が現れた時の感動は、最初から晴れている時より絶対に大きいと思います。
4人で、いっぱい叫んで、いっぱい笑いました。

大島の卓越風“南西の風”にのって、雲は黒い外輪山を乗り越え、海に向かって流れ続けました。
右から左へ、猛スピードで流れていきます。

溶岩粒や火山灰が風に乗って降り積もり、噴火のたびに再生する黒い砂漠。
強風にタネが飛ばされて植物がはえない黒い砂漠。
裏砂漠の物語を丸ごと体感したように感じられた、貴重な時間でした。
大盛り上がりの裏砂漠のあとは、心静かに(笑)火山がつくった様々な景色や植物を見て歩きました。
溶岩の赤と植物の緑の、鮮やかな色に見とれ、

1万5千年の噴火の歴史を表す地層大切断面の前で、シチトウエビズルの若い実を味わい、

溶岩の丘の上から、光る海を見下ろしました。

広い海の上の、若い火山島の物語。
皆さんに楽しんでいただけていたら、嬉しいのですが。
ところで今回の報告は火山チームだけですが、どのチームのガイドも理科教員のみなさんとの時間が楽しかったようです。
ツアーにご参加くださった皆さん、ありがとうございました!
(カナ)
理科の先生たちは、探究心旺盛です。
ハチジョウイタドリのたくましさの説明のあと、根がどこまでのびているのか検証中。

(あまりにも深くまで根が伸びているので、途中であきらめ、埋め戻されていました。)
「下は空洞になってる!」
「イタドリの根っこが出てくるんじゃないの?」

皆さんの好奇心に、私も最初から楽しい気分になりました。
で、あれこれ観察しながら登って行ったのですが…
山頂近くまで登ったら急に霧が出て来て、あたりは真っ白になってしまいました。

火口一周をあきらめ、霧の晴れ間に少し白濁りしているような火口を眺めてから下山。
下山したら晴れました…シクシク~。
昼食後、晴天の中を裏砂漠に向かいました。
…が、私たちの後を追うように、またまた白い雲がやってきました。

第一展望所で三原山を見ようとしたら…キャ~!山が消えて行く~!

この日は風速7mの予報でしたが、風の当たる裏砂漠はいつも通りスゴイ風です。
ゴォ~っという風のうなり声が耳元に響き、少しよろめきそうな風の強さです。
普通なら強風と霧の時はここで引き返すのですが、昨日は全員一致で第二展望所を目指しました。
黒い山の頂上が第二展望所です。

屈強な男性3人だし、全員理科の先生だし(ど~いう根拠?笑)、私が平気なら皆さんも平気だろうという考えで歩いて行きました。
第二展望所は、過去に近くで激しい爆発があったことを示すかのように、地中の岩盤がくだけたような白い石が積もっています。黒い山の頂上の予想外の風景を楽しみたいところですが…

ゴォ~!(笑)
足もとを細かく観察する余裕はありません。
音とともに、雲が近づいてきました!

「痛たた!」…細かい溶岩粒が飛んできます。

なんだ?なんだ?

灰色の三角が迫ってきました!
ゴォ~!

三角の正体も雲でした。(あたりまえ?笑)
ゴゴゴゴ~!

三角が白い雲に巻かれて、消えていきます。
「ウワ~!」「すげ~!」

息をのむような迫力です。
あ、外輪山が見えてきました!

「キレイ~!」

こうやって、白い雲の向こうに広大な景色が現れた時の感動は、最初から晴れている時より絶対に大きいと思います。
4人で、いっぱい叫んで、いっぱい笑いました。

大島の卓越風“南西の風”にのって、雲は黒い外輪山を乗り越え、海に向かって流れ続けました。
右から左へ、猛スピードで流れていきます。

溶岩粒や火山灰が風に乗って降り積もり、噴火のたびに再生する黒い砂漠。
強風にタネが飛ばされて植物がはえない黒い砂漠。
裏砂漠の物語を丸ごと体感したように感じられた、貴重な時間でした。
大盛り上がりの裏砂漠のあとは、心静かに(笑)火山がつくった様々な景色や植物を見て歩きました。
溶岩の赤と植物の緑の、鮮やかな色に見とれ、

1万5千年の噴火の歴史を表す地層大切断面の前で、シチトウエビズルの若い実を味わい、

溶岩の丘の上から、光る海を見下ろしました。

広い海の上の、若い火山島の物語。
皆さんに楽しんでいただけていたら、嬉しいのですが。
ところで今回の報告は火山チームだけですが、どのチームのガイドも理科教員のみなさんとの時間が楽しかったようです。
ツアーにご参加くださった皆さん、ありがとうございました!
(カナ)