グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

たくさんのワクワク

2012年08月14日 | ツアー
このところ毎日、ツアーで夏の大島を歩いています。
そして毎日、「おお~!」と思う一瞬を、楽しんでおります。

ある日は火山好きのH君とご両親、妹さんとのツアー。
大島全体が火山の噴火で出来ていて、緑の森でも地面の下には溶岩が降り積もっていることを紹介したくて、最初に森へ。

みなさん「おお!本当だ、溶岩だ!」と熱心に観察してるのでうれしくなって…

「では真っ赤な溶岩を見に行きましょう!」と赤い溶岩地帯へ立ち寄ってみました。

色々な溶岩に触れながら、観察をしていた8歳のH君、後半には「噴火のときに島の人がどうしたか?」ということをしきりに気にしてくれていました。優しい~!

また、ある日は数組のお客様とのツアーでした。
元気な男の子たちは、外輪山の砂の斜面を駆け上がっていきます!

このあと、2人の勢いに押されて(?)ほぼ全員が斜面をあがりました。

終戦のときに石堀職人が壁に刻んだ文字の前で全員集合。

この人数で、ここにあがって来たのは初めてです。

爽快~!

ちょっと角度を変えるだけで、いつもと違う三原山に見えます。
ドキドキ…(変?)

同じツアーで。
「これ、靴底みたいだ。」

働くお父さんらしい感想が、とても面白かったです。

先日の羽村市、あきる野市の子どもたちとのツアーでは…

「何だこれ?火山みたい。」と草の隙間の砂地を指差す男の子。
「え?火山?」by私。

さて、男の子の見つけたものは、何でしょう?
これです!

富士山型に盛り上がって、てっぺんに穴がある蜂の巣穴です。
言われてみれば、まさに“火山”(写真が下手でスミマセン・汗)火山のふもとで小さな火山をいっぱい見つけるなんて、すごい~!

昨日のツアーは霧でしたが、お客様はこんな武器を…(笑)

学生時代、天文クラブで、寝袋にくるまって夜中星を見ていたというMさん。
やはり球体が好きなのでしょうか?

これを見ていて「うわ~、火口の中に飛ばしてみたい!」と思いました!
(いつか買ってこよう)

また、一緒に歩いたIさんは、学生時代“虫”を研究していたという女性でした。
私の目には何も見えない土や草の上に、次々といろいろなものを見つけてくれました。

こんなきれいな虫(セマダラコガネ?)も。

豆粒サイズでした。

濃霧でも楽しそうな皆さんです。


そしてある地点に差しかかった時、藪の中にこんなものまで発見しました!

何かの頭蓋骨!
「キャ~!!」

と、言うのが普通の反応だと思いますが…
昨日は誰もそのような反応はしませんでした。

「うわ~、きれいな歯!素敵!」
「え?素敵??」お客様の言葉に頭の中が「?」でいっぱいの私を見て「私、歯が専門なんです。」とAさん。

Aさんは歯医者さんでした。
「キョンの頭蓋骨かも。」という私に「確かに草食動物の歯ですね。」と専門家としての助言をくれました。

薮に落ちているバラバラな骨を「このパーツはこうつくのではないか?」と真剣に組み合わせる女5人(笑)
いや~、面白い空間でした。

さて、最後に今日は?
今日の三原山は、雨と風でした。

それでもがんばって溶岩流に登ったら、登ったとたんに一瞬だけ霧が晴れて山の姿が見えました。
さすが三原山です!

ツアー終了後にお客様をお送りする時、お客様から「僕実は大島にダイビングで良く通っていたんですよ。カナさんにも何度もガイドしてもらいましたよ。」と声をかけられて、ビックリしました!

20年の歳月と、もともとの記憶力の悪さで、ガイド中はまるで気がつきませんでした。
(Oさん、ごめんなさい・汗)

解散してから申込書のお名前を見ているうちに、昔の記憶が蘇りました。
たしか何度も通っていただいた上手なお客様で、ずいぶん泳いで冒険もしたような…。

結婚し、子育てで忙しく、20年間潜っていなかったそうですが、今回ダイビングと山歩きを組み合わせて訪ねてくれたようです。
これ、ものすごく嬉しかったです!

若い頃、夢中になって海を楽しんでいた時代のお客様たちと、こんどは火山や陸の自然を一緒に楽しめるなんて最高です。
で、最後はすっかり大きくなったOさんの息子さんです。

私でも手が届かない車の後部ドアを、何度もしめてくれました。
ありがとう~!

ということで、夏のワクワクツアー進行中です。

(記事に写真を載せきれませんでしたが、一緒に歩いてくださった皆様、ありがとうございました。)

(カナ)




コメント
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