グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

温暖化・猛暑日・熱中症

2012年08月24日 | 


残暑お見舞い申し上げます
昨日の午前中に島の西側から見えた富士山です。少し涼しげに感じたもので。いかがでしょう。

暑い日が続きますねー。
長期予報で、9月中旬くらいまで暑い日が続きそうだとか。

この暑さ何とかしなくちゃですね。

先日TVニュースで、この夏に熱中症で緊急搬送された方が3万3千人を超え、
お亡くなりになられた方が100人を超えたと報じていましたもんね。

私が子どもの頃は、真夏日や猛暑日という言葉はなかったような。
「熱中症」ではなくて「熱射病」だったと思います。
当時、熱射病で倒れたりお亡くなりになる方がどのくらいいらしたのか?

「エネルギーの節約はまず電力から行わねばならない。
今の日本には無用と思われるような電力消費が多くある。
東京の街の夜の明るさは今の5分の1であっても、
街の品位と安全は保たれると思う。」と哲学者の梅原猛さんが東京新聞のエッセーに書いていらした。

同感です。
一昨日の新聞は、北極海の氷が、例年より早いペースで減少していると報じていました。
こういう事をもっと大きく取り上げて、対策を打ち出して行かなければ!!

地球温暖化が進み、猛暑日が増え、熱中症で大勢の方が亡くなられる現実。
「光害」でもあり、大島の都道の照明も5分の1で良いと思います(願)



道の真ん中にきれいなチョウが落ちていました。

最初は、止まっていると思って、
通り過ぎるつもりでしたが、近付いても羽を動かさないので、
拾い上げると死んでいました。

熱中症ではないと思います。
交通事故でしょうか?

羽化して間がないのか、とてもキレイです。
裏側はこんな具合↓。

↑キアゲハは、幼虫時代にセリ科の植物を食べて育つので、
セリ科のアシタバが特産品の大島では特に「害虫」ということですね。
他に、ミツバや人参の葉を食べるようです。

キアゲハによく似ているのが、こちら↓

ナミアゲハです↑。
羽化したばかりで、羽を乾かしています。

羽がまだ伸びきっていない状態↓

こちらのナミアゲハの幼虫時代は、カラタチやミカンの葉を食べて成長します。
この個体は、カラスザンショウの葉を食べて育ちました。

草刈りで、刈り取った葉に幼虫が付いていたのを見つけて、
しばらく同居してもらいました。


【今日のおまけ】
早朝の浜辺でかわいいオカヤドカリに出会いました。
小さくて若いのに、なかなかオシャレな家の住人です。

暑いこの時期は、海岸へ昼間行ったのでは出会えません。
温暖化が進み、大島が亜熱帯化・熱帯化すると、
オカヤドカリたちは住みやすくなるのかも知れません。


オカヤドカリには同居生活の話を持ちかけませんでした。
国の天然記念物なので撮影後その場へそっと置いてきました。

(なるせ)
コメント
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