グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

伊豆大島は神秘の島だね。

2012年08月16日 | ツアー
ここ2日間のツアー報告です。

8月15日(水)
霧で真っ白な三原山を、元気な男の子のいるご家族と歩きました。

パホイホイ溶岩の様々な形を、さわって感じたり観察したり…


新島観光協会の方にもらった新島の白い溶岩と、大島の黒い溶岩を比べたり…

溶岩の“面白い形”をさがしながら、火口展望所へ。

「あの溶岩、マーライオンみたい。」とお母さん。

なるほど!

で、火口展望所までやってきましたが…

真っ白な霧が勢いよく流れていくばかりで、何も見えません。
髪の毛も服もベッタリで、「かっぱを着た方が良いんじゃない?」という声もあがるほどでした。

火口の展望はあきらめ、昼食をはさんで裏砂漠へ。
車での移動中はまぶしいほどの青空が見えていたのですが…

私たちが着いたとたんに、またまた白い霧がモクモクやってきました!

ゴ~という風の音とスピード感のある白い霧の動きには「自然のパワー」を感じます。

「すご~い!」
これはこれで、みなさん楽しそうです。

「ねえ、僕、遊んでいい?」と、黒い砂漠の上を這うように動く霧の中で走り回るD君。
大きな円を描いて、何周も回っていました。

まるで霧と追いかけっこでもしているかのようで、ちょっと見とれてしまうような光景でした。

「細かい溶岩のしぶきが風で飛ばされて、噴火のたびに風下に黒い砂漠をつくる」という話を聞いたD君、さっそく実験開始。

「ほんとだ。風下に落ちるよ。」
なるほど、こうやって実験すると説得力ありますよね!

火山を体で楽しんでくれた皆さんと、最後に真っ赤な溶岩が降り積もった丘を訪ねました。
“青い海と赤い溶岩”火山島ならではの風景。「素敵~!」byみなさん。

ザクザクの溶岩を踏みしめながら「この音すごい!これ庭に敷いたら泥棒よけになるわ~」とお母さん。なるほど~。(「なるほど」がいっぱいの毎日です。笑)


8月16日(木)
天気予報は「晴れ」。メールでも「晴天で熱中症対策必要」という情報が流れてきているというのに、三原山は濃霧で風も強く、クーラーをガンガン効かせたような状態でした。

本日2組のお客様のうち、1組はバレエのダンサーの方々でした。
バレエはスポーツというよりも“芸術”なのだと語るお2人は、とても楽しい感覚の持ち主でした。

「ここ、寝心地良いわ~。」

パホイホイ溶岩の形に上手に体をすっぽりはめて、横たわっています。

降り積もった細かい溶岩粒の上では
「足つぼマッサージみたい。」


「ガオ~!」
「あ、それいいね!赤い爪と黒い溶岩が悪魔(魔女だったかも?)みたい!」

う~ん、お2人とも、今までにない感性です。
さすが!

さて、こうして周囲のものを楽しみながら火口展望所まで登ったのですが、到着したら昨日に引き続いて強風、濃霧でした。

「寒い~。」
とても夏とは思えません。

結局今日は、最初から最後まで、ほとんど霧は晴れませんでした。
で、最後に「広範囲に見える溶岩」を紹介したくて、元町の溶岩流へ立ち寄りました。

川のような溶岩の上から、キラキラ光る海を、みんなで眺めました。
「素敵~!」by皆さん。

思い思いに写真を撮っています。
おや?おひとりスゴイ姿勢です。(さすがバレエダンサーです。体柔らかい~。)

「何を撮っているんですか?」思わず訪ねたところ「虫の目線で眺めた山と空です。」
「なあるほど。」

ということで私も同じアングルから撮ってみました。(もちろん膝はのびてませんが・笑)
雲が山の上半分を覆い、その上には青い空が広がっていました。

私たちは、あの雲の中を歩いていたんですね。
白いモクモク雲は遠くから見ると絵本のように可愛くて、不思議な気持ちになりました。

ツアーの最後に、自分たちが歩いた景色を、遠くから眺めるのってなかなか良いですね。
この風景の一部分だと思うと、濃霧も強風も、愛おしく感じられるような気がしました。

ところで、昨日のツアーでのD君が何度も繰り返していた素敵なことばがあります。
「伊豆大島は神秘の島だね。」

同感です!

(カナ)





コメント
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