グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

一歩近づいた

2012年08月17日 | その他
自然観察とは、時間がかかることもあるものです。

なかなか対象に出会えないのでは、観察になりません。

先週もハキリバチが、葉を切り取った跡を見つけました、

しかし、肝心のハチには、なかなか出会えません。

先週は、話だけだったヤマイモの葉を切り取った跡です。

見事に1枚の葉から巣材を何枚も採集しています。

ヤマイモは、地下のイモが美味しい「じねんじょ」とも呼ばれるツル性の植物です。
ヤマイモの葉でも、あまり大きなものは、厚さが好みでないのか、
切られていません。

これによく似たトコロの葉っぱが、近くにあるのに、ヤマイモの葉だけを切っています。

ハチも見つからないし、手がかりがなかったのですが、

庭のすみに置いてある丸太の断面に、

何やら気になるものがありました。
輪切りになった左端に3か所の緑色のものが見えますか?

近づくとこんな具合です。

8ミリくらいの穴に、葉が詰められています!!

カラスザンショウの木にカミキリの仲間の幼虫が穴を開けたのだと思います。
その穴をハキリバチが再利用して、葉を詰め込んだもののようです。
「灯台もと暗し」でした。庭にあるとは・・・(汗)

でも、ここはもう作業が終了しています。

ハキリバチに出会うためには、
似たような穴を探すか、
似たような穴を作ってしまうか、ですね。


【今日のおまけ】

今週は、砂浜で子ガメたちが出てきました。
砂の中の巣から脱出して、海へ出発しました。

夜中のことなので、見ていたわけではありません。

早朝に浜を見回り、子ガメが這った跡が何本あるか確認します。

それが大島生まれで、無事に旅立った子ガメの数です。

それから、後日、巣穴を発掘して、死んでしまった卵も調べます。

この巣は、台風4号で、保護柵が全て流されるほどの波をかぶりました。

卵は浸水している時間が長いと死んでしまいます。

残念です。
今後の対策を考えています。

(なるせ)


コメント
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