グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ゴジラに背びれ。

2012年09月06日 | ツアー
2日間、室内にこもって新しいジオパークのパンフレットの素案作りをしています。

今つくっているのは伊豆大島ジオパークパンフレットの外周編。デザイナーの方がラフなデザインを作成してくれたので、それに当てはめるような形で文章を考えています。

これから私がつくった素案をもとに、ジオパーク関係者から意見をもらって仕上げて行くことになるはずです。で、どの場所を取り上げるか考えたのですが、これがまたいっぱいあるんですよね~。どこも捨てがたい…。

短い周期で景色が変わり、火山や植物たちのパワーを感じる三原山周辺に比べて、カルデラの外は人と火山との関わりが大きなテーマです。

火山島大島に適応した植物をつかった産業、水の苦労があったゆえに今も民家の庭先にのこる井戸、火山の地形を利用した暮らしや観光…伝えたいたくさんのことを、限られたスペースでどう表現するか…悩んでなかなかはかどりません~。

で、全然野外の情報がないので、今日の日記は一昨日のツアーの様子です。
経営関係の大学のゼミの先生と生徒さんと一緒に、霧の三原山を歩きました。

235年前に流れたパホイホイ溶岩の滑らかな表面は、座り心地の良い天然の椅子になります。
それぞれが、お気に入りの椅子を見つけて記念撮影。


ところで、ツアーで歩いているとお客様の発見にハッとすることが度々ありますが、一昨日もそんな瞬間がありました。

ハッとしたのは、大学生のこの一言を聞いたときでした。
「ずいぶん、植物が生えてきたんですね。」

ほんとだ!なんだかゴジラに背びれが生えて来たようにも見えますね。
写真と現物との違い、言われて初めて意識しました。(毎日のように見てるのに~。汗)

「スゲ~なぁ」とつぶやきながら、溶岩に触れる大学生。

そうそう、火山好きの仲間入り、しましょう!(笑)

昨日の願法の日記に登場していたイチモンジセセリです。
三原山の周りでも活動中。

とまっているのはイガアザミの花です。
秋が始まりましたね。

動きの激しい霧に一喜一憂しながら、なんとか火口をみることもできました。


就職活動が終わって時間ができたらまたゆっくり大島に来たいと言ってくれた大学生。

待ってますよ~、噴火前にぜひきてくださいね。

(カナ)


コメント (2)
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