グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ダイバーの陸ツアー

2012年09月23日 | ツアー
昨日は、10年以上前からダイビングに通ってくれているSさんと、職場のダイビング仲間のWさんがツアーをリクエストしてくれました。いつもはバリバリ潜る方達ですが、2日間のうちの1日だけ、陸のツアーに参加してくれたのです。

歩きはじめの三原山は、まずまずの天気でした。

大島に通ってくれるダイバーは写真好き、生物好きの方が多いです。昨日も、マクロレンズと広角レンズを携えての登山でした。

お2人とも、バリバリ登って超元気だし、(バリバリ具合は海と同じです・笑)


天気も良いし、(ゴジラ激写中…)

で、火口をグルリとまわって西側斜面に下りるロングコースを歩く事にしました。

お昼は火口一周コースの中で一番高くて眺めが良い“剣が峰”で食べようと計画しました。
360度のパノラマを見ながらのランチタイム、楽しみ~!

…と、期待して登ったら…またまた霧がやって来ました!

キャ~!
見えないならここまで来なかったのに~!

360度、真っ白な中でご飯を食べました。「まあ、しょうがないか。タイミングだから。」
お2人とも悪条件の海を何度も経験しているので、天候に対しても寛大です!

その言葉を聞いて、三原山が気分を良くしたのでしょうか?
火口がうっすら見えてきました!

絶妙なタイミングでの霧は、もしかしたらツアーにスパイスを効かせるための三原山の演出だったのかもしれません。

後半は、こんな天気になりました。

国土地理院の方達が、地面の沈み具合を計測中。
興味津々で見ていたら、色々説明してくれました。(説明ありがとうございます)

ところでお2人が感心していたことの一つが、この溶岩の見事な縄模様でした。
「こんな模様、なかなか作れないよね。」by全員。

「そうそう、脳みそみたいでしょう?あれ?腸かな?」by私。
「これは脳です!」(キッパリ)←お2人はドクターとナースなのです。(笑)

下山をしながら目の前に広がる風景を見て「この景色の中に熊がいれば…」というSさんの一言。

Sさんは、アラスカを取り続けた写真家、星野道夫さんのファンのようです。(ちなみに私も大ファンです。)で、Yさんに熊の代わりに(?)写真に入ってもらいました。(笑)

幻の湖は、水が干上がって消えかかっていました。
「もっと水があれば三原山が映るんですけどね。」
残念がる私に「少しだけど写ってますよ。」とSさんが教えてくれました。

ほんとだ。ちょっぴり三原山!

さらにSさんは、火口から飛んで来た溶岩が、岩にベトベト貼り付いてできたボコボコの形を見て
「顔がいっぱいある!」と一言。

え?顔??なるほど…。
確かに、ボコボコに一つずつ目と口を描いたら面白いかもしれません。
(全部顔だったらちょっと怖い…)

生き物好きなお2人にあわせるかのように、動物たちも現れました。
目の前を走り回るイタチです。

こちらにだんだん近づいて来て、「あれ?」という表情で私たちを見上げました。可愛い!
イタチをこんなにゆっくり見たのは、はじめてです。

ツマグロヒョウモンやイチモンジセセリたちも夢中になって蜜を吸っていて、
すぐ近くまで寄らせてくれました。


ツアーの最後は、「ケイカイ」というダイビングポイントへ。
溶岩が流れた水中の地形が複雑で、私が大好きなダイビングポイントでもあります。

「岩の上に鵜がとまっていないかな~。」と思って行ったら、いました!

丸まってやる気のない鵜が。(笑)

ダイバーのお2人と大島の自然がつくった、個性あふれるツアーでした。


楽しかったです~。
Sさん、Yさん、ありがとうございました。

(カナ)






コメント (2)
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