グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

一瞬の青空

2012年09月20日 | ツアー
今日は柳場と私で、約30名の社員旅行の方達を案内しました。
天気予報は1日晴れ。

「久しぶりに天気を気にせず歩けるな~」と思っていたら、三原山はまたまたまた、霧でした。
先発チームが1986年溶岩流の上に登っています。

霧が風で流れて、かなりなスピードで右から左に流れていきます。

私たちも後に続いて登りました。
そして溶岩流の上に出たら、三原山が姿を現しました。

「見えますよ~、写真、撮りましょう!」と声をかけ、適当な位置に移動して振り返ったら、半数以上のお客様が背中!(笑)

確かに。写真に写るよりまず、自分の目で見なければですよね。無粋な提案、失礼しました~。

霧で景色は見えなくても、目の前の壁が噴火の様子を語ってくれます。
カーブごとに壁を観察しながら、山頂へ向かいました。

先頭を歩いていたお客様が「僕、霧男なんですよ。」とおっしゃいました。
え?雨男ならぬ霧男??そうか~、霧男パワーだったのですね。

山頂近くにある三原神社に着いて、眼下を見下ろしました。
薄い雲の部分が、目の前にやってきました!

「わあ、見えますよ。今は神社じゃなくて景色を見ましょう~!」

…と、言うことで、一瞬の青空!

まぶしい青でした。

さて再び白い霧が私たちを取り囲み、遠景が見えなくなってしまったので先に進む事にしました。
そうしたら後ろから「これ、本物ですか?」という声が…。

「え?何のこと?」と振り返って見えた風景がこれです。

あ、「本物」って「本物の噴火で?」って意味なのですね。
もちろん“本物”ではありませんが、しかしこの溶岩どうやって乗せたのやら??

不自然で気になるけれど、時間がないし手も届かないので今日はこのままにしました。
きっと近いうちに三原山の風が、元の状態に戻してくれることでしょう。

そして火口展望所の風景は?
ジャ~ン!

どうやら、霧男パワーが強かったようです。(笑)

霧の中を歩きながら「これはこれで良いかも。」という声も聞かれていました。
私もそう思います。

流れる霧も一瞬の青空も、軽くて黒い溶岩も、みんな三原山ですから。

社員旅行での旅先に大島を選んでくださったみなさん、ありがとうございました。
霧でも楽しそうな皆さんと歩けて、私もとても楽しかったです!

(カナ)
コメント (2)
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