グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ひの島

2012年09月25日 | ツアー
一昨日~昨日「大島の自然を満喫したい。」とメールをくれていた、2人の青年と歩きました。

メールでのやり取りから、「色々まわって大島を楽しんでもらおう!」と張り切っていたのですが、天気予報は1日雨。しかも昼過ぎは強風、強雨でした。

「雨でも行きます!」と、とてもポジティブな2人。港に迎えに行った時「今回の(旅の)テーマはなんですか?」と聞いてみたら「テーマは『ひの島』です!」と答えてくれました。

「え?ひ?火の島?ああ、火山だからね。」予想もしていなかった答えに、頭の中がグルグルしてしまった私に、青年のうちの一人、Oさんは続けました。

「『ひ』は『火』ではなくて『非日常の非』です。『非東京』です。」
あ、なあるほど。旅のテーマが『非東京』なら、雨でも霧でも大丈夫かも。

なんだか楽しい気分になってきました。
店に寄って、長靴と上下のレインウェアをお貸しし、最初に向かった非の場所は…

裏砂漠です!
真っ白…これは立派な『非東京』でしょう!

非東京パート2

長靴で海に入る…の図。

非東京というか、大島でもあまり見ない大きな水たまり。

長靴でジャブジャブ水たまりを歩く事だって、そう滅多にできる体験じゃありませんよね。

雨の日ならではの景色も、素敵でした。
例えば…

ジョロウグモが雨の中、頑張っていました。
全身に水滴がついてキラキラしています。

雨にうたれて頑張っていても、餌の虫は来ないんじゃないかなぁ?

こちらは、わずかな土の上に根を横に這わすことで、体を支えているオオシマザクラ。
「倒れている桜の木を根っこごと下から見上げてみたい!」という2人の提案で、私もやってみました。

シブイ風景です!
あたりが霧でかすんでいるので、さらに迫力を増しています。

晴れた日に、嬉しそうな鳥の声を聞きながら明るい森に身を置くのは、とても気分が良いものですが、雨の森の静けさも、また捨てがたいです。

およそ600年前、周囲を溶岩流に囲まれながらも生き残ったオオシマザクラの老木。
もう葉を落とす準備を始めたようです。
黄色い葉を全身身にまとい、静かに森の中にたたずんでいました。

さて、昨日です。

前日に全く三原山を見られなかったお2人にあわせて、2時間ちょっとという超特急ツアーで三原山に登りました。(お2人とも10時40分発の船で帰られる予定だったのです)

一昨日の雨とは打って変わって爽やかな青空が広がっていました。


山頂近くにある三角形の塚には、富士山が重なって見えました。

三角ON三角です!
おしゃれ~。

今回「非日常」をテーマにまわってみて、こういう視点で大島を見ると、雨でも風でも晴れでも楽しめるという事がわかりました。(どちらかというと雨の日の方が「非日常」の度合いが増していたような気も。笑)

ひの島・大島。
良いんじゃないでしょうか~!


(カナ)
コメント (2)
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